研究課題/領域番号 |
22K00634
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
山崎 けい子 富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (50313581)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | ゆるやかなネットワーク / 持続可能なつながり / 人工物(教材、指導方法) / 共有 / 可視化 / CLD児童・生徒 / 散在地域のネットワーク / 持続可能なネットワーク / 緩やかなネットワーク / メンバー間を媒介するもの |
研究開始時の研究の概要 |
富山のような、CLD(Culturally Linguistically Diverse)児童/生徒が広い範囲に散在 して住んでいる(非集住)地域では、離れた誰かと互いに助け合うネットワークが常に望まれている。本研究の目的は、非集住地域の CLD 児童/生徒サポートのゆるやかなネット ワークを、持続可能でより活性化されたネットワークに再構築する方法を模索、提案することである。結果的に日本語学習支援活動にどのような意識変化が生じるのかも考察する。
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研究実績の概要 |
富山のような、CLD(Culturally Linguistically Diverse)児童・生徒が広い範囲に散在して住んでいる(非集住)地域では、離れた誰かと互いに助け合うネットワークが常に望まれている。本研究の目的は、非集住地域のCLD児童・生徒のサポートのゆるやかなネットワークを、持続可能でより活性化されたネットワークに再構築する方法を模索、提案することである。 令和4年度から令和5年度は、14 人(小/中学 校日本語教室教諭等4人、外国人相談員3人、日本語支援ボランティア4人、その他3人)に、半構造化インタビューを行っ た。インフォーマントの許可を得た上で録音、文字化した。インタビューは次の1.2.3.の項目で行われた。1.今の子ども支援でうまくいっていること、困っていることは何か。2. 現在使用している教材、指導の工夫、 自作教材など、自分の活動の中心になるものはどのようなものか。周りに紹介するとしたらどの範囲で可能か。3.現在自身が利用している、こども支援のサポート(人、もの、ネットワークなど)は何か。 これらの分析結果を「 CLD児童・生徒を支える持続可能なネットワークとは:インタビュー調査から分かること」(山﨑:2024)にまとめた。 さらに令和5年度は、前年度のインタビューの分析結果を踏まえて、Zoomによるワークショップを2回行った。それぞれ参加者に許可を得た上で、録音・文字化した。アンケートも取り、加えて分析している。第1回CLDこどもワークショップ(2023年8月19日:インタビュー結果概要<筆者>、ネットで入手可能な日本語教材の紹介<協力者1人>)第2回CLDこどもワークショップ(2024年2月18日:CLDこども支援の指導記録 <協力者3人>) 令和6年度もワークショップを2回開催する予定である。これらの結果を分析し、まとめる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度は、11 人(小/中学 校日本語教室教諭等4人、外国人相談員2人、日本語支援ボランティア4人、その他1人)に、半構造化 インタビューを行った。さらに、令和5年度には3人(外国人相談員1人、その他2人)を加え、インタビューの構成メンバーのバランスをとった。その結果を分析し、第1回のワークショップでその結果概要を紹介し、論文にまとめた。 令和5年度は、インタビュー結果の内容を踏まえて、2回のワークショップを開催した。参加人数は2回とも20人前後となり、実質的に交流できる会となった。第1回のワークショップ後、メンバー間で情報共有を望む動きがあり、第2回ワークショップからはLineグループも立ち上げ、参加者の自由意志で情報が共有できるようになっている。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度はワークショップを2回開催する予定である。各回のアンケートでは、本ネットワーク活動への評価として、「各人工物の紹介の良し悪しと理由、実施形態、可視化の程度への希望」なども聞いている。また、「本ネットワークやメンバーに対する意識変化」「自身の CLD 児童・生徒支援活動や日本語学習支援活動への意識変化」も聞いている。 ここまでの分析結果をまとめ、非集住地域のCLD児童・生徒のサポートのゆるやかなネットワークを、持続可能でより活性化されたネットワークに再構築する方法を模索、提案したいと考えている。
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