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日本語教育学における質的研究プラットフォーム構築のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K00652
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02090:日本語教育関連
研究機関神戸学院大学

研究代表者

香月 裕介  神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (30758785)

研究分担者 伊藤 翼斗  京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (60769694)
大河内 瞳  神戸大学, グローバル教育センター, 特命講師 (10800691)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード質的研究 / 日本語教育 / 意義 / 哲学的思想 / ずれ / プラットフォーム / 日本語教育学 / 評価
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、日本語教育学における質的研究のプラットフォーム構築である。質的研
究を日本語教育学の中に体系的に位置づけ、質的研究の質の向上を図るためには、日本語教育の関係者が共通に参照できる質的研究プラットフォームが不可欠である。
そこで、①質的研究の意義、②質的研究の背景となる哲学的思想を身につけるプロセス、③質的研究の評価基準という3つのメタ研究についてデータの収集と分析を進め、プラットフォーム構築のための基礎研究とする。
さらに、その成果をもとに、質的研究プラットフォームとしてのウェブサイトを作成し、質的研究論文のリストや評価基準の公開、哲学的思想について学ぶための場の提供を行う。

研究実績の概要

本研究課題2年目となる2023年度は、1年目(2022年度)に着手したものを中心に研究を進め、そのうちいくつかを成果として公開した。
一つ目に、研究課題Ⅰ「日本語教育学における質的研究の意義」では、2022年度に投稿した論文が採択され、公開された(伊藤・大河内・香月, 2024)。また、新たに学術誌『日本語教育』を対象とした質的研究の意義の研究については、すでに分析・考察を終え、一本の論文にまとめる作業を進めており、今後、投稿を経て公開を目指す。
二つ目に、研究課題Ⅱ「日本語教育における質的研究の実施に必要な哲学的思想を身につけるプロセス」では、哲学的思想と深く関連する研究手法の選択について、学術誌『言語文化教育研究』を対象に分析と考察を行った。その成果は、ポスター発表(大河内・香月・伊藤, 2024)の形で公開し、聴衆から多くの好意的なフィードバックを受けた。また、本研究課題におけるプラットフォームの一つである「しつけん」を、2023年度においては計10回(4月15日、5月20日、6月24日、7月29日、8月30日、9月30日、11月18日、12月16日、1月20日、2月26日)開催した。質的心理学から社会学へと範囲を広げ、『質的心理学ハンドブック』を読了後、『質的社会調査の方法』を読むことで理解を深めている。
三つ目に、研究課題Ⅲ「日本語教育学における質的研究を評価するために必要な評価基準」では、質的研究の学術書を対象に「ずれ」の収集・分析を進めた成果を論文化し、採択後、公開された(香月・伊藤, 2024)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究課題Ⅰ、研究課題Ⅱ、研究課題Ⅲのいずれも、2022年度に着手した研究をさらに推し進め、論文・発表の形で公開できたため。

今後の研究の推進方策

研究課題Ⅰ・研究課題Ⅱ・研究課題Ⅲについては、研究期間の前半に相当する2022年度、2023年度で一定の成果を出すことができた。
研究期間の後半に相当する2024年度以降は、これまでの研究成果を統合し、新たなプラットフォームとなりうるウェブサイトを構築することが大きな研究方針となる。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 日本語教育学における現象学的質的研究のポイント -研究内に生じる「ずれ」の分析から-2024

    • 著者名/発表者名
      香月 裕介、伊藤 翼斗
    • 雑誌名

      神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学会紀要

      巻: 9 ページ: 57-71

    • DOI

      10.32129/0002000079

    • ISSN
      2423-9704
    • URL

      https://kobegakuin.repo.nii.ac.jp/records/2000079

    • 年月日
      2024-03-31
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 個人の経験の意味付けや解釈を探求する研究の意義はいかに個別性を超えるか2024

    • 著者名/発表者名
      伊藤翼斗、大河内瞳、香月裕介
    • 雑誌名

      京都工芸繊維大学学術報告書

      巻: 16 ページ: 49-60

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 様々な職業で普通になされる行為と専門性の関わり2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤 翼斗
    • 雑誌名

      社藝堂

      巻: 10 号: 0 ページ: 97-118

    • DOI

      10.57360/shageido.10.0_97

    • ISSN
      2188-5516, 2758-156X
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 質的研究の前提となる哲学的思想を学ぶ場の実践―「しつけん」9年間の歩み―2023

    • 著者名/発表者名
      大河内瞳、香月裕介、伊藤翼斗
    • 雑誌名

      大阪樟蔭女子大学研究紀要

      巻: 13 ページ: 103-108

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 言語文化教育研究はどのように研究されているのか―ALCEの学会誌を対象に2024

    • 著者名/発表者名
      大河内瞳、香月裕介、伊藤翼斗
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会第10回年次大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 多読授業のダイアリーを読んだ2人の日本語教師の対話-経験の触発に着目した分析2023

    • 著者名/発表者名
      香月裕介
    • 学会等名
      韓国日語教育学会2023年度第43回国際学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本語教育における実践研究の意義を問い直す―語りの触発に着目した三項関係モデル2023

    • 著者名/発表者名
      香月裕介
    • 学会等名
      日本語教育学会2023年度春季大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 三項関係モデルに基づく対話と省察の実践―教師養成・研修への応用をめざして2023

    • 著者名/発表者名
      香月裕介、鴈野恵、水戸貴久
    • 学会等名
      日本語教育学会2023年度秋季大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本語教育における「教師の語り」研究の最前線2022

    • 著者名/発表者名
      牛窪隆太、瀬尾悠希子、香月裕介
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会第85回例会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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