研究課題/領域番号 |
22K00663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
吉成 祐子 岐阜大学, グローカル推進機構, 教授 (00503898)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 誤用への気づき / 視線分析 / 注視傾向 / 誤用探索 / 自己訂正 / ライティング指導 / 誤用 / フィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、外国語学習者の作文修正過程における認知傾向を明らかにし、その結果に基づいた効果的なライティング指導の確立を目指すものである。これまで注目されてこなかった、作文修正過程における視線の動き(注視点や注視時間等)を分析し、学習者がどのように誤りを認識しているのかを明らかにする。ライティングスキル向上に必要な、学習者自身による修正(自己訂正)と教師からの修正(訂正フィードバック)に焦点を当て、学習者自身が誤りに気づき、より正確で質の高い作文が書けるようになる仕組みを構築する。
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研究実績の概要 |
本研究は、外国語学習者の作文修正過程における認知傾向を明らかにし、その結果に基づいた効果的なライティング指導の開発を目指すものである。作文修正には、内容の充実や、より適切な表現を用いるといった修正だけでなく、学習言語での作文であるからこそ、まず、語彙・文法の間違い(誤用)を訂正することが必要とされる。語学力が上がるにつれ、誤用は減少する傾向にはあるが、完全になくなるということもない。語学レベルが初級であれ、上級であれ、自らで間違いに気づき、訂正できるようになること(自己訂正)が重要視されているが、そもそも学習者が間違いに気づいているかどうかという認知的な面を探ることについては、あまり注目されてこなかった。2年目となる2023年度は、初年度に得た視線分析の手法を用いて、学習者がどのように誤りを認知しているのか、視線の動きを明らかにすることを第一の目的として研究を進めた。 まず、誤用に気づく際の視線の動きをとらえるため、誤用探索課題(誤用を含む短文から誤用を探し訂正する課題)を作成し、日本語学習者と日本語母語話者に対して実験を行った。視線分析装置を用いて眼球運動を測定し、誤用に気づく際の注視傾向を分析した。その結果を学会で発表したことにより、様々な知見やコメントが得られた。それを元に、現在論文を執筆中である。また、自己訂正に関する研究として、教師が添削する前後の学習者の作文データを収集し、修正内容の分析を行った。その結果と、教師のフィードバックの効果についての考察をまとめ、2024年度の国際学会で発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、本実験の方法確立を目的とした予備実験実施と分析を目指した。実験のための課題を作成し、手順を含めた実験プログラムを構築した。そして、日本語学習者だけでなく日本語母語話者に対しても実験を行うことができた。視線分析のためのソフトウェアを用いてデータの分析を進め、誤用に気づく際の視線の動きの特徴を明らかにした。この成果を学会で発表することにより、本実験に向けての、問題点や不足点などを洗い出すこともできた。一部の結果については論文作成も進んでいる。次の段階と考えているフィードバックの効果の検証についても、学習者の作文データの収集・分析が予定通り進んでおり、考察をまとめ、来年度、学会発表の予定がある。以上より、研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、まず、2023年度に取り組んだ誤用の気づきに関する視線分析の結果の一部を論文化する。また、収集したデータのうち、まだ分析していないものもあるため、引き続き、分析・考察を行う。そして、本実験のための課題作成と実施に向けて、準備を進める。また、視線分析の結果を踏まえたライティング指導方法についての研究を進めるため、学習者の文章作成における誤用産出傾向の分析・考察、教師からのフィードバックの反映度に注目した分析を行い、適切な指導方法の検討にも着手する。
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