研究課題/領域番号 |
22K00690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
西 香織 明治学院大学, 教養教育センター, 教授 (70390367)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | やさしい中国語 / 多文化共生社会 / 日本 / 言語教育 / 多様化・細分化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ますます増加する日本以外の文化的ルーツを持つ居住者との共生を念頭に、「多文化共生社会NIPPON」の実現を、中国語教育という側面から支えようとするものであり、特に多い中国語文化圏をルーツに持つ居住者と日本語母語話者との間の重要なコミュニケーション・ツールとなりうるための「やさしい中国語」とはどのようなものであるべきかを考え、日本の社会で孤立しがちな個人やコミュニティを日本社会と結び付けるための「やさしい中国語」の構築を目指すものである。
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研究実績の概要 |
2023年度は、中国語を第一言語とし、かつ、日本語でのコミュニケーションに不自由を感じている日本居住者を主な対象者として、日本における生活の中での困難やトラブルの内容、および言語面での困りごと、どのような言語的サポートを必要としているかなどの調査をインタビュー形式で行った。予定していた項目をすべて網羅することはできなかったが、ある程度の傾向が見えてきた。 また、日中国際結婚家庭や日本に暮らす華人家庭の中で、子どもがいる場合に、特に家庭内での継承語としての中国語教育の現状、夫婦間、親と子の間での言語使用の現状などもインタビュー形式で調査した。親同士が中国語を使っていても、子どもは日本語のみを使用し、中国語は少し聞いてわかる程度、という家庭が多く存在していることが明らかになった。まとめた内容について国際学会にて発表し、現地の研究者と意見交換を行った。 これらの調査結果をもとに、日本で日本語母語話者(中国語学習者)と中国語話者との接触場面において起こりうるコミュニケーションのシチュエーション(場面)パターンを抽出する作業を行う予定であったが、この部分は年度内に実施できなかったため、2024年度に実施を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
数年に及ぶコロナ禍での自粛生活などの影響を受け、社会における外国語教育のニーズなども変化がみられ、また、家庭内の言語使用のあり方や言語学習、言語教育のあり方にも変化が見て取れることから、研究の方向や内容に関して軌道修正の必要が出てきたため。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定を軌道修正した形で、日本における日本語母語話者(中国語学習者)と中国語話者との接触場面において起こりうるコミュニケーションのシチュエーション(場面)パターンを改めて抽出する作業を行う予定である。 また、日本では主に外国にルーツがある人に配慮した「やさしい日本語」の推進が見られるが、海外においても、移民などの流入や、外国人居住民の増加に伴い、平易化したわかりやすいことばのシステムが構築されてきている。「やさしい日本語」や海外におけることばシステムなどを参考にしつつ、日本における「やさしい中国語」の実質的な内容を精査していく予定である。
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