研究課題/領域番号 |
22K00699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
高原 周一 岡山理科大学, 基盤教育センター, 教授 (20289135)
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研究分担者 |
妻藤 純子 岡山理科大学, 教育学部, 教授 (10804049)
井本 美穂 岡山理科大学, 教育学部, 准教授 (40780705)
坂本 南美 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (40804810)
原田 省吾 岡山理科大学, 教育学部, 講師 (80804749)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | モンゴル国 / CLIL(内容言語統合型学習) / 日本語教育 / 英語教育 / 理科教育 / 図画工作科教育 / 音楽科教育 / 家庭科教育 / CLIL |
研究開始時の研究の概要 |
昨今のグローバル化により、外国人の日本語学習者は増加傾向にあり、外国語としての日本語教育の需要は高くなっている。本研究では、外国語教育の手法として最近注目されているContend and Language Integrated Leaning(CLIL:内容言語統合型学習)を海外での日本語教育に適用する。具体的には、諸外国の中でも特に日本語学習者比率の高いモンゴル国の児童・生徒を対象として、現地の共同研究者と連携しながら、日本語と理科・図画工作科・音楽科・家庭科によるCLIL授業を開発・実践し、効果を検証する。本研究の成果はモンゴル国以外での日本語教育の充実・発展にも活用できると考えている。
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研究実績の概要 |
本研究では、外国語教育の手法として最近注目されているContent and Language Integrated Leaning(CLIL:内容言語統合型学習)を海外での日本語教育に適用する。具体的には、モンゴル国の児童・生徒を対象として、日本語と理科・図画工作科・音楽科・家庭科のCLIL授業を開発・実践し、効果を検証する。また、モンゴル国における英語でのCLIL授業など、今後の研究の展開可能性についても検討する。 2年目である2023年度は、科研費メンバー5名全員で9月に12日間の日程でモンゴル国を訪問し、情報収集や授業実践を行った。具体的な実績は以下のとおり。 (1) 現地での情報収集:モンゴル国の小中高一貫校等(計6校)で授業実践および学習環境を視察した。視察した学校の教員、モンゴル国立教育大学教員等からモンゴル国の教育に関する情報を収集した。 (2) 現地での授業実践・検証:1年目のカリキュラム分析の成果を踏まえて各教科のCLIL授業案を作成し、モンゴル国の受け入れ校の教員とも協議した上で実践した。具体的には、ナラン学校において日本語と図画工作科および家庭科のCLIL授業実施した。また、新モンゴル学園において日本語と音楽科および家庭科のCLIL授業実施した。新モンゴル学園およびセレンゲ県第4番学校において英語と理科のCLIL授業を実施した。各授業後に生徒を対象としたアンケート・受け入れ校の教員へのインタビューを実施し、CLIL授業の効果を検証した。 (3) 学会発表および論文執筆:音楽科と日本語のCLIL授業については検証結果について学会発表を行うとともに論文執筆も行った。また、2023年度のモンゴル訪問の概要について報告文を執筆した。図書の執筆に向けて準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年目である2023年度の当初の予定は以下のとおりであった。 (1)CLIL授業の開発:実践・検証を基にした授業・教材の改善を進め、モンゴル国の実情に合った効果的なCLIL授業法及び教材を提案する。また、モンゴル国における英語でのCLIL授業など、今後の研究の展開可能性について検討する。(2)モンゴル国の学校におけるCLIL授業実践・検証:モンゴル国の学校において、児童・生徒を対象にCLIL授業の実践を行う。授業記録・質問紙・記述記録、インタビューの分析を通してその効果を検証する。(3)学会発表および論文執筆: 本研究の成果を国内外の学会での発表し、論文を執筆する。 (1)については、日本語のCLIL授業については予定通り実施し、さらに、英語のCLIL授業については開発だけでなく実践も行った。(2)については、理科・図画工作科・音楽科・家庭科のCLIL授業を3校で計8回実施した。(3)については、1件の国内の学会発表と2件の論文等を執筆した。また、2024年度発行予定の図書の執筆に向けて準備を行った。webサイトでの情報発信を行った。 以上のことより、本研究は「おおむね順調に進展している」と言える。
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今後の研究の推進方策 |
1・2年目の成果をもとに、3年目である2024年度は2023年度に引き続きCLIL授業の開発、CLIL授業実践・検証、成果の発表を行う予定である。3年目も現地での活動が必要となるため、科研費メンバー3名で9月に11日間の日程でモンゴル国を訪問する。具体的な研究の推進方策は内容は以下のとおりである。 (1)CLIL授業の開発:2年目の実践も踏まえて、モンゴル国の研究者とともCLIL授業の開発に取り組む。また、授業実施後に授業・教材の改善を進め、モンゴル国の実情に合った効果的なCLIL授業法及び教材を提案する。 (2)CLIL授業実践・検証:モンゴル国の小中高一貫校(3校程度)において、理科・音楽科のCLIL授業(言語は日本語もしくは英語)の実践を行う。授業記録・質問紙・記述記録、インタビューの分析を通してその効果を検証する。 (3)成果の発表:これまでの成果をまとめ、学会での発表および論文執筆を行う。本研究の成果をまとめた図書の執筆を行う。また、モンゴル訪問時にCLIL授業に関するセミナーを開催し、CLIL授業の概要とその成果をモンゴル国の教育者等に広く知ってもらう機会をもつ。webサイトでの情報発信を継続する。
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