• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

「最小構造」を活用した英語構文の体系化と教授法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K00708
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関金沢大学

研究代表者

數見 由紀子  金沢大学, 外国語教育系, 教授 (40283147)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
キーワード英語構文の体系化 / 小節 / 構文 / 非定形動詞 / 英文記事 / 見出し
研究開始時の研究の概要

本研究では、主語・述語の関係が成り立つ「名詞句+非定形動詞(分詞または不定詞)」に着目する。この構造はMasks requiredのように単独で英文記事の見出しや掲示・標識などに見られるほか、文の一部に組み込まれる場合(分詞構文、知覚動詞・使役動詞の構文の一部など)があり、いずれも学習者の理解の妨げとなりやすい。本研究では、主述関係が成り立つ「名詞句+非定形動詞」を英語の「最小構造」として位置づけ、文の一部に組み込まれた場合も含めた体系化を行う。教材の作成をとおして、分詞構文などの文内構造の理解に関する効果を検証しながら、「最小構造」による統一的な説明と学習者への効果的な提示法の構築を目指す。

研究実績の概要

本研究では、主語・述語の関係にある「名詞句+非定形動詞(分詞または不定詞)」が単独で生じる場合(記事見出しや掲示・標識など、例:Masks required)と文に組み込まれる場合(分詞構文、知覚動詞構文など)を合わせて体系化し、統一的に説明することを目的とする。
2年目となる2023年度は、初年度の予備調査をふまえ、2回目の予備調査を行った。また、初年度の研究成果を中間報告をまとめ、紀要に投稿した。
2回目の予備調査では、1回目の調査結果をもとに提示例を再検討し、同じ例を一部残して、新たな例と組み合わせた。調査方法は、1回目と同様にアンケート形式とし、オンデマンド教材(二つのセット)を提示し、それぞれ48名と46名の回答を得た。1セット目では、提示例(英語)の解釈を日本語で書いてもらい、2セット目では提示例(英語)とともに名詞句と文(いずれも英語)を示し、回答者自身の解釈に近い方を選んでもらった。
全体的な傾向は1回目の調査と同様で、名詞句的解釈(ものごと読み)よりも文的解釈(イベント読み)が多かったが、個々の例では異なる傾向が見られた。1回目の調査でも用いたMore files foundでは文的解釈の割合が7割程度と高く、1回目と同様の結果であった。一方、同じfoundが含まれるGold ring found on beachでは文解釈は6割程度とやや低く、Soup thrown at Mona Lisa paintingでは名詞句的解釈と文的解釈の比率がほぼ同じであった。また、「名詞句+形容詞」の例(Leadership training now available)を参照基準として含め、この場合は9割程度が文的に解釈されたのに対し、「名詞句+to不定詞」の例(Prime minister to meet US president)では、名詞句的解釈が文的解釈を上回った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度に研究実施計画を再検討し、予備調査を2段階に分けて実施する形に変更した。そのため、2回目の予備調査を2023年度に行い、当初、2023年度に計画していた教材作成と事後調査を最終年度(2024年度)に実施する形で調整したため。

今後の研究の推進方策

最終年度の2024年度には、「名詞句+非定形動詞」の例を用いた教材の作成と、この教材の学習効果を検証するための事後調査を行う。「名詞句+非定形動詞」の構文の意識づけと学習による文的解釈の生じ方、文中での応用の可能性や有効性を探り、その成果発表を行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 英語の構文に関する一考察 ―「最小構造」を活用した体系化の試み ―2024

    • 著者名/発表者名
      數見 由紀子
    • 雑誌名

      言語文化論叢

      巻: 28 ページ: 39-61

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi