研究課題/領域番号 |
22K00717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
飯島 博之 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80310994)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ARCS動機付けモデル / 医学用語 / 接辞 / 連結形 / 形態論的気づき / ARCS動機づけモデル / ARCSモデル / ブレンディッドラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は医療専門職を目指す学生を対象に、効果的な医学用語の指導方法を追求するものである。ギリシャ語、ラテン語由来の単語パーツ(連結形や接辞)から構成される医学用語の構造を理解して、分析的に語の意味を理解することで学習者の「形態論的気づき(MA)」が促され、語彙学習が極めて容易になる。本研究では医学用語の学習に重要なMAを喚起するために開発したテキスト・教材と学習管理システム(LMS)を用い、対面授業とe-learningとの連携を図るブレンディッドラーニング(BL)プログラムを実施し、その効果の検証(質問紙調査と学習成績を確認)と改善を行いPDCAサイクルに基づく授業改善を実施する。
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研究実績の概要 |
大学の医療系学科に在籍する2年生27名は、必修英語の授業において医学用語の構造に関する明示的指導を受けた後、質問紙に回答した。質問紙はKeller(2010)のARCS動機付けモデルに基づく質問紙の項目(34項目)に教材や学習者自身の意識変化に関する質問項目も追加した全53項目からなるリカートスケール(5:あてはまる 4:わりとあてはまる 3:どちらでもない 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)である。 Keller(2010)の質問紙(科目の興味度調査票)に基づく質問(項目1-34)における4領域(注意・関連性・自信・満足感)の評価の平均値は, 注意(3.59), 関連性(3.83), 自信(3.88), 満足感(3.99)であり、肯定的であった。次に、各質問項目ごとに回答を肯定群(4と5)と否肯定群(1~3)に分類し、直接確率計算(母比率不等)を用いて分析を行った結果、計39項目において有意差が見られ、学生は授業で学習した内容が自分に役立つだろうと感じたこと(項目2)、授業内容は学習者の知識と関連していたこと(項目8)、難易度は適切であったこと(項目11)、この科目から学んだことに満足していること(項目19)、「医学用語かるた」ゲームは達成感を感じられたこと(項目46)、この授業を受ける前は英単語は丸ごと意味を覚えていたこと(項目52)、この授業を受けて英単語の意味をパーツに分解して覚える意識が高まったこと(項目53)等の分析結果が得られた。これらの結果から、医学用語を形態素に基づくパーツに分解して理解、学習させる方法、指導の効果や意義、また、指導に用いた教材が学習者に肯定的に受け止められており、語彙学習に対する学習者の意識に変化をもたらしたことが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予備調査の結果、肯定的な結果が得られており、大きな変更をすることなく、既に今年度の指導と調査の準備を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は2023年度の予備研究で得られた肯定的結果に基づき、同じ教材を用いて同様の研究を実施するが、より多くの学生からデータを回収できるように欠席者が少ないセッションを見計らって質問紙調査を実施するなどの工夫を行う。
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