研究課題/領域番号 |
22K00727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
米崎 里 関西学院大学, 教育学部, 准教授 (60737352)
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研究分担者 |
多良 静也 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (00294819)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フィンランド型ワークブック / 教材開発 / 家庭学習 / 教員による介入 / フィンランド型言語活動 / 語彙・文法の定着 / 小学校英語 / 支援ツール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で行うことは、小学校英語におけるフィンランド型プラクティス、アクティビティ(言語活動)を取り入れた家庭学習支援ツールの開発である。小学校英語における語彙・文構造を定着させるために、フィンランドの教科書が提供しているような、児童が1人でも無理なく取り組むことができ、自分のレベルに応じて取り組むことができる自学自習要素を取り入れた言語活動の開発を目指す。学習の定着を図るために、そして個々の学びを保障するためには、家庭学習をうまく使い、家庭学習の充実を図ることが重要であると考える。そのために、学校の授業と家庭学習を有機的に結びつけることができる家庭学習支援ツールの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、児童が家庭学習として一人で取り組み、学習項目を学び直し、理解・定着を図ることができる小学校外国語科用検定教科書準拠のプラクティスを開発し、日本版フィンランド型ワークブックとして冊子にまとめた。研究2年目の2023年度においては、開発したワークブックに、QRコードを掲載し、自主学習教材の要素を加えた。これにより、児童が家庭などで一人でも新出単語や目標文(ターゲットセンテンス)を確認し、リスニング問題等にもよりよく取り組められるようになった。 昨年度に引き続き奈良市立の公立小学校1校と、新たに神戸市立の公立小学校1校にワークブックを配布し、授業と家庭学習が有機的に結び付けられたか、教員と児童の意見を収集し、検証を行った。研究協力校の1校にて、6年生を対象にワークブックの有効性を検証したところ、一部の児童で、量が多い、難しいという反応が見られたものの、多くの児童はワークブックを家庭学習として取り組むことができたと好意的に評価をした。また、ワークブックは英語学習に大いに役立った、ワークブックを通して、英語の学習法が身についたという評価を得ることができた。成果を得られたものの、家庭学習に教員がどのように介入していくかが今後の課題となった。調査を行った研究協力校では、学級担任が、家庭学習を取り組みにくい児童に対して声かけや個別指導といった介入を行ったため比較的うまくいった。家庭学習においては、児童に丸投げするのではなく、教員の介入は必須で、どのような介入が有効であるかは今後の課題である。 なお、本年度の取り組みや調査結果に関して、学会発表4件、論文投稿2件を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の科研費研究の目標は、デジタルコンテンツを含めた教材(ワークブック)の開発と完成を目指し、協力校との協議を重ねることであった。QRコードを掲載しデジタルコンテンツを含んだワークブックを完成することができ、また研究協力校にて実践と検証も行うことができたため、「おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策として2点ある。1点目はワークブックが家庭学習や自学自習でうまく機能させるためには、学校の授業と家庭学習をどのように有機的に結びつけることが必要か、学習をつなぐための英語授業の設計を検証することが必要である。また2点目は、開発したワークブックを取り組んだ児童と取り組まなかった児童の英語力の検証、ワークブックに対する心情的要因に関する検討を行う。
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