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英語スピーキングテストの採点効率化に向けたTask Achievementの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K00736
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

神澤 克徳  京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (00747024)

研究分担者 小林 雄一郎  日本大学, 生産工学部, 准教授 (00725666)
李 在鎬  早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)
光永 悠彦  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (70742295)
田中 悠介  福岡大学, 公私立大学の部局等, 外国語講師 (10908825)
森 真幸  京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90528267)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード英語スピーキングテスト / 採点 / Task Achievement / 学習者話し言葉コーパス / 学習者コーパス / 評価・測定 / タスク達成度(Task Achievement) / リンガフランカとしての英語
研究開始時の研究の概要

本研究は、英語スピーキングテストの重要な評価観点であるタスク達成度(Task Achievement)の構成要素を明らかにすることを目的とする。「リンガフランカとしての英語」が主流になっていることを考慮すると、スピーキングテストにおいては発音や文法よりも、英語を使って目的を達成できたかという、タスク達成度の評価が求められる。しかし、現状では、タスク達成度の構成要素が明らかになっておらず、採点者は自身の主観に基づいて評価せざるを得ない。本研究ではコーパス分析や採点者を対象とする調査によってこれを明らかすることで、採点の質向上や効率化、将来的なタスク達成度の自動採点システムの開発に貢献したい。

研究実績の概要

本研究は、研究代表者が開発に携わったKIT Speaking Testのデータや、本プロジェクトの前身となる科研費プロジェクトで研究代表者および分担者らが構築したKIT Speaking Test Corpus(KISTEC)を用いて、英語スピーキングテストなどのパフォーマンステストの採点基準の一つであるタスク達成度(Task Achievement)の構成要素を明らかにし、Task Achievementの採点効率化や自動採点システムの開発などに貢献することを目的とする。具体的には、(1)Task Achievementにはどのような能力・要素がどれほど関係(寄与)しているか、(2)また、それぞれの能力・要素はどのように関係し合っているか、の2点を明らかにする。そのための具体的なアプローチとして、KISTECを分析することで定量化可能な指標である「言語的指標」からのアプローチと、人間やAIの評価(スコア)にもとづく指標である「評価的指標」からのアプローチを採用する。
2023年度はこのうち、「言語的指標」からのアプローチを中心とし、KISTECを用いていくつかの基礎的な分析を行った。具体的には、分担者および外部の共同研究者とともに、(1)非流暢性現象(フィラー、繰り返し、自己訂正)と学習者の習熟度の関係、および、(2)コロケーションと学習者の習熟度の関係を分析した。
また、これらの分析と並行して、外部の共同研究者とともに、実用化を目指してTransformerを用いたTask Achievementの自動採点モデルの構築に着手した。これらの成果は国際学会を含む複数の学会やその予稿集で発表した。また、2024年度の発表に向け、いくつかの原稿を投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度は研究代表者である神澤が、所属大学が行う文部科学省支援の「大学の国際化促進フォーラム」プロジェクトの推進にエフォートを割かれていたため、当初予定していたスピーキングテストの採点者を協力者とした検証を実施できなかった。

今後の研究の推進方策

2024年度は、2023年度に実施した「言語的指標」からのアプローチによる分析を継続して行う。それと並行して、2023年度に実施予定であったスピーキングテストの採点者を協力者とした検証を実施し、そのデータにもとづいて「評価的指標」からのアプローチによる分析を行う。2025年度にはその調査の結果をふまえ、Task Achievementの構成要素を特定し、論文等で成果を報告する。また、調査の際に使用したテストタスクや採点基準等を一般公開し、英語教育に貢献する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [国際共同研究] The University of Melbourne(オーストラリア)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Current status and future challenges of an ELF speaking test: Development of the KIT Speaking Test2024

    • 著者名/発表者名
      Katsunori Kanzawa
    • 雑誌名

      日本「アジア英語」学会第52回全国大会予稿集

      巻: - ページ: 52-54

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 英語学習者の発話にみられる非流暢性に関する考察:自己訂正と反復・フィラーの関係性2024

    • 著者名/発表者名
      近大志, 瀬戸口彩花, 田中悠介, 神澤克徳
    • 雑誌名

      言語処理学会第30回年次大会発表論文集

      巻: - ページ: 3166-3170

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 横展開を想定した英語スピーキングテストアプリケーションの開発2023

    • 著者名/発表者名
      森 真幸, 神澤 克徳, 鈴木 駿吾, 光永 悠彦
    • 雑誌名

      第48回教育システム情報学会全国大会講演論文集

      巻: - ページ: 305-306

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本語を母語とする英語学習者が使用するフィラーの分析:習熟度との関連性および英語母語話者との比較から2023

    • 著者名/発表者名
      田中 悠介, 瀬戸口 彩花, 近 大志, 神澤 克徳
    • 雑誌名

      英語コーパス学会 大会予稿集2023

      巻: - ページ: 13-18

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] Current status and future challenges of an ELF speaking test: Development of the KIT Speaking Test2024

    • 著者名/発表者名
      Katsunori Kanzawa
    • 学会等名
      52nd National Conference of the Japanese Association for Asian English
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 英語学習者の発話にみられる非流暢性に関する考察:自己訂正と反復・フィラーの関係性2024

    • 著者名/発表者名
      近大志, 瀬戸口彩花, 田中悠介, 神澤克徳
    • 学会等名
      言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 横展開を想定した英語スピーキングテストアプリケーションの開発2023

    • 著者名/発表者名
      森真幸, 神澤克徳, 鈴木駿吾, 光永悠彦
    • 学会等名
      第48回教育システム情報学会全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Differences in collocation use across English proficiency levels in a localized speaking test2023

    • 著者名/発表者名
      Katsunori Kanzawa, Ivy Chen
    • 学会等名
      9th Annual International Conference of the Asian Association for Language Assessment (AALA)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本語を母語とする英語学習者が使用するフィラーの分析:習熟度との関連性および英語母語話者との比較から2023

    • 著者名/発表者名
      田中悠介, 瀬戸口彩花, 近大志, 神澤克徳
    • 学会等名
      英語コーパス学会 第49回大会(30周年記念大会)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Collocation use in a Japanese university-wide test of spoken English: Differences across proficiency levels2023

    • 著者名/発表者名
      Ivy Chen, Katsunori Kanzawa
    • 学会等名
      ALTAANZ Conference 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [備考] KIT Speaking Test Corpus(KISTEC)

    • URL

      https://kitstcorpus.jp/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] KIT Speaking Test Corpus (KISTEC)ウェブサイト

    • URL

      https://kitstcorpus.jp

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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