研究課題/領域番号 |
22K00754
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
河内山 真理 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50290424)
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研究分担者 |
有本 純 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50132626)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 発音指導 / 検定教科書 / 付属音声 / 強勢 / 小学校英語 / 教科書 / 教授用資料 / 音声資料 / 教員 |
研究開始時の研究の概要 |
小学校用教材から発音指導に重要な語彙・表現を選び、現職の小学校教員や教職課程の学生らの日本語母語話者の典型的なカタカナ英語の発音の特徴を調査する。次に、英語らしく聞こえるようになる最小項目、指導に必要な音声・知識等必要な項目を抽出し、研修項目の精選を行う。それらの具体的な研修方法を立案・作成し、実際にプログラムを実施後に検証し、現場の教員が必要とする学ぶ実質的な音声指導研修プログラムを構築する。
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研究実績の概要 |
小学校5,6年生の検定教科書の指導に用いる音声データと音声指導の指示や説明文等を調査し、適切性やその問題点などを明らかにした。 教授用資料等では教員向けの音声指導の解説はあるものの、「聞いて真似させる」「聞いて気づかせる」などの指示で、適切に真似ができないときにどう対応したらいいのかという具体的な指導法がほぼなかった。専門用語の解説が掲載されている場合もあるが、専門的過ぎて、おそらく英語が専門ではない教員には理解がむつかしいと考えられる。 また、教科書出版社から提供されているチャンツなどの音声においては、速度を変えた2種類が準備されているなど、児童が真似しやすい配慮がされている。しかしながら、配慮されているはずの音声が、英文単位になると、通常の速度では問題がなくても、遅い速度で提供される音声では、ほぼすべての語に強勢が置かれ、英語のリズムとしては不適切になっている例が多々あり、実際の指導には問題があることが判明した。教科書は、音声よりもアルファベットの文字認識やそれを書く練習に重点が置かれ、どう発音するのかという指導例は少なく、また文字を書く際に「発音しながら書く」といった指示も少なかった。これらの調査により判明した事項については、2023年8月に外国語教育メディア学会全国研究大会と全国英語教育学会香川大会で口頭発表を行い、2024年3月発行の関西国際大学教育研究所の叢書にまとめて論文として発表した。 発音指導の実態を把握するため、小学校教員に対するアンケート調査を開始した。 また、指導法普及・改善のために、小学生の英語発音指導についても、7月にワークショップを実施し、指導法を伝えるとともに、指導者の困難に感じている点などを直接知ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
教科書および指導書の音声指導については、順調に進んでいるが、他方、アンケートの作成が遅くなり、さらに実際に回答の収集時期が開始が学内手続等に手間取って大幅に遅れた。ワークショップは、1つ実施できたが、募集時期等の問題がありそれ以降開催できていない。
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今後の研究の推進方策 |
遅れているが、教員に対するアンケート調査を進め、教育現場での実態を探る。アンケートの協力を、教員として勤務する卒業生に同窓会を通じて、また近隣の学校等に依頼するなど、データ収集に努める。 またワークショップについては、教育委員会等を通じ、研修会の実施を依頼していくが、同時にZoomなどでの遠隔実施やオンデマンド等についても検討する。
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