研究課題/領域番号 |
22K00769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
渡慶次 正則 名桜大学, 国際学部, 教授 (20389620)
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研究分担者 |
Fewell Norman 名桜大学, 国際学部, 教授 (20577994)
天願 健 名桜大学, 国際学部, 教授 (40449963)
タン エンハイ (タンエンハイ) 名桜大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70804649)
玉城 本生 (タマキモトイク) 琉球大学, 教育学部, 講師 (60804680)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | オンライン研修 / 小中英語教育接続 / 現職教員研修 / オンライン英会話 / OPIc / 小学校・中学校英語教育接続 / オンライン教員研修 / 英語授業研究 / 英文法指導 / 英語発音指導 / 英単語指導 / 小学校英語教育 / 英語教員研修 / 小学・中学接続 / リタラシー能力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の研究の概要は以下である。 第1点に、日本人小学生の英語学習における音声と文字の認識の関係や発達について検証する。 第2点に、小学校での英語学習における音韻認識能力から中学校へのリタラシー能力の体系的な指導方法を探る。 第3点に、小学校教員と中学校教員に求められる英語スピーキング能力について、「改修オンライン英会話」や合同授業研究会を用いてスピーキング能力の伸長を測定する。
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研究実績の概要 |
最初に,「オンライン英会話」(レアジョブ英会話)を用いて,受講教員は令和5年9月から令和6年1月までスピーキング能力向上を目的とするオンライン研修を行った。次に,小学校および中学校英語教員対象のオンライン授業研究会を5回実施した。1.第1回授業研究会(令和5年9月20日),2.第2回授業研究会(令和5年10月18日),3.第3回授業研究会(令和5年11月15日),4.第4回授業研究会(令和5年12月20日),5.第5回授業研究会(令和6年1月24日)。さらに,5編の研究論文を発行した(発行予定を含む)。1「文法的特徴,言語知識と言語処理から検証する小学校と中学校の英文法指導の接続」『環太平洋地域文化研究』2023,No.4,79-90,2「「オンライン英会話」を中心とした現職小学校教員研修におけるスピーキング能力の育成と測定」『日本児童英語教育学会研究紀要』2023, No.42,17-32,3「 英語教員養成課程と現職教員研修における国際語としての英語の発音指導」『名桜大学紀要』2024,No.28,133-141,4「英語教員養成課程における英語発音の分節的・超分節的知識と技能,態度の調査」『沖縄英語教育学会紀要』(2024(査読合格), No.21,1-31,5「小学校5学年・6学年と中学校1学年の単語指導の接続について-検定教科書分析を中心に-」『環太平洋地域文化研究』2024, No.5,99-108。最後に、学会発表(3件)を行った。すべて研究代表者の渡慶次正則が発表した。『2023年第38回沖縄外国文学会(対面発表)(名桜大学)』6月,『日本児童英語教育学会第43回全国大会』7月,『日本児童英語教育学会2023年第43回 秋季研究大会』10月
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度は小学校・中学校のオンライン上での理論研修会を4回行い,その参加者と新規参加者が令和5年度に実施された「令和5年度小学校・中学校英語教員オンライン合同研修会」に参加した。同合同研修は2種類の研修に分かれる。主要な研修は、令和5年9月から令和6年1月の5か月間,「レアジョブ英和会話」(週2回)を用いてスピーキング能力の伸長を目的とするオンライン研修を行った。補助的な研修として、月に一回(合計5回),オンライン授業研究会を行い、各教員がオンライン(Zoom)で模擬授業を行い,授業反省会Google Classroom上で、授業観察記録の共有を行った。 研究論文に関しては,5件の論文を発行した。科研費研究のテーマである小学校と中学校の英語教育接続に関して,オンライン英会話の成果、小学校と中学校の文法指導接続、小学校と中学校の発音指導の接続,小学校と中学校の語彙指導について論文を発行できたことは意義深い。 さらに、学会では3回の学会発表を行ったが,特に日本児童英語教育学会(JASEC)で2回、以下の様に研究成果を発表した結果,多数の参加者から資料の請求があったことはインパクトの大きさを感じた。JASTECの研究発表は以下である。1. 渡慶次正則(2023)「小学校英語授業観察から検証する教師の役割, 活動順序, 教師発話やturn-takingについて」『日本児童英語教育学会(JASTEC)第43回全国大会(オンライン発表)』7月,2.渡慶次正則(2023)「小学校「外国語」検定教科書の分析と指導について-表現・文型,文法規則,発音の明示的提示を中心に-」『日本児童英語教育学会(JASTEC) 2023年第43回 秋季研究大会 (オンライン発表)』10月。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、名桜大学から出版助成を受けて10月に出版予定である「小学校と中学校の英語教育接続に関する実践的研究」(ひつじ書房)の発行を中心に,令和4年度,令和5年度の研修参加者や新規参加者を募って,小学校と中学校の英語教育接続に関するこれまでの研究成果を発表する機会としたい。具体的に次の4点について取り組む。 1点目には,文法指導について小学校5年生と6年生の検定教科書の表現・文型が中学校1学年の検定教科書の中途まで取り扱われるが,小学校では文法規則や文法用語を用いないために,中学校での明示的な文法指導との乖離がある。小学校で,どの程度,明示的な文法指導ができるのか,さらに中学校では小学校で学習した文型をどのように発展させていけるかを研修会で資料を用いて議論したい。 2点目に,発音指導は小学校と中学校の英語教員が研修が欠落している部分である。特に母音や子音の分節的特徴や強勢,イントネーション,音声変化について超分節的な特徴について研究成果を用いながら研修を行う。 3点目に、語彙指導では新学習指導要領で増加した語彙数に対する体系的かつ長期的な語彙指導が小学校と中学校共になされていない。現行の学習指導要領で示されていない指定語(重要語)について研修会を通して,沖縄県独自の指定語を設定することを目指す。さらに,英語辞書について十分な指導がなされていない点が本科研費関連研究で示されおり,特に英和辞典の活用について研修を深めたい。 4点目に、2020年、2021年、2023年に行った「オンライン英会話」を利用した研修会参加者を募集する予定であるが、応募者が少なければ、上記の文法,発音,語彙指導の接続について発行予定の新書(渡慶次正則著)「小学校と中学校の英語教育接続に関する実践的研究」(ひつじ書房)を用いて,小中合同の理論研修を行う予定である。
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