研究課題/領域番号 |
22K00770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
椿 まゆみ 学校法人文京学院 文京学院大学, 外国語学部, 教授 (70369437)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 英語語彙習得 / インプット / アウトプット / 国際理解教育 / リテリング / ノートテイキング / 自己効力感 / Graphic Organizers / 国際理解教育の内容 / 日本人大学生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、大学生が国際理解教育の内容を英語で読み、リテリング(テキストを理解し内容を英語で話す)ことで、語彙習得をすることができるか調査する。内容は、国際理解教育とし、そのための英語力や背景知識が学習者にあまりないため、Graphic Organizers(テキストなどの情報を視覚的に表したもので、コンセントマップやマインドマップが例)を活用し、英語力および内容理解を補助する。リテリングの活動とノートテイキング活動と比較し、その成果やプロセスを、語彙習得および自己効力感に焦点をあてることで、リテリングの効果を検証する。これにより、グローバル時に対応する英語教育の示唆となると思われる。
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研究実績の概要 |
2022年度は、大きくわけて、3つのことを行った。 第1点目は、文献研究である。本研究の中心はテキストを用いた語彙習得であり、インプット(目標語である英語を読むこと、聞くこと)をどのようにアウトプット(目標語を話すことや書くこと)につなげるかということに関してである。具体的には、インプットとアウトプットのための指導の仕方、インプットとアウトプットの関係(リーディングのメカニズムやプロセスに関するもの、発音などの音声を学ぶためのシャード―イング、音読、学生が国際理解教育を英語で学ぶための英語理解や英語発信のツールとなるGraphic Organizer(Mind Mapやコンセプトのマップ)の活用、内容理解のためのノートテイキング、学習者の自己効力感やモチベーションの測定の仕方である。 第2点目は、実験を行うための国際理解教育の実験機材や実験計画のために、考慮すべき観点に関する考察である。内容は、異文化コミュケーションがいいのではないかとの結論に達した。テキストの文字数や実験時間、Graphic Organizerの種類の選択、目標語彙選択、目標語彙数、研究参加者のタスク従事時間、テキストの数、など多くの要因を考えるためのパイロットスタディの準備を開始した。また、学習者のプロセスを知るためのインタビュー項目を考えた。 第3点目は、既存の教材を用いて、GraphicOrganizerを用いた学習者のテキスト理解・リテリングについての予備研究を行った。 対象となる学習者と同じような大学生を対象としており、半構造化インタビューにより、バックグランド、Graphic Organizerに関する経験や意見、学習プロセス、自己効力感や自信など、インプットとアウトプットに関する認知面と心理面を解明した。この質的研究で学習者のつまづきや自己効力感がどのように形成されるかわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
校務と授業のため研究が遅れがちになっている。また、Covid 19のために考慮することが多く、多くの時間と労力を費やさなければならなかった。また、文献研究で得るべき情報や実験教材作成のための考慮点がかなり多いため、それをまとめるための時間がかなりかかっている。特に文献に関しては、多面的に多くのことをまとめる必要がある。また、国際理解教育の教材作成に関しての内容の選択(特に詳細)、国際理解教育のテキストに中に用いる目標語彙(学習者が学ぶべき語彙)の選択にいまだ取り組んでいる。私自身の段取りの問題もあるため、計画を修正しなければならない。
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今後の研究の推進方策 |
行うべき点は、3点存在し、時間を工面し、労力を以下のことを中心に研究を進めていく必要がある。1点目は文献研究である。文献研究は2022年度に行ったが十分とは言えない。特に、必要なことは、それぞれの文献をどうつなげていくかの研究である、「インプット」「アウトプット」「インテイク」につなげて、語彙習得に導くかを、考える必要がある。他の語彙習得やリーディングやノートテーキングの論文をもっと読んだり、博士論文のような詳細にわたる研究も参考にすべきであろう。また、心理面での論文も読み重ねる必要がある。2点目は、教材の作成である。様々な要因を考えて、実験教材を作らねばならない。そして、学生が比較的興味を持ちやすく、バックグランドの知識がない、内容を選ぶべきである。それに加えて、目標語彙を選び、教材を作るべきである。それに加えて、実験用のテキストに沿ったGraphic Organizersを作成する。その後、教授経験豊かな教員に意見を求め教材を修正していく必要がある。それを行ったあと、2,3人の学生で、パイロット・スタディを重ねて、教材をよくしておく必要がある。3点目であるが、2点目に関連して、認知面(語彙習得)や心理面(自己効力感やモチベーション)の査定のためのツールを作成し、その後パイロットスタディをし、修正する必要がある。校務と授業は引き続きあるが、今年度の研究は本研究に絞っていくこととし、研究協力者の援助を得て取り組んでいこうと思う。
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