研究課題/領域番号 |
22K00817
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
岡崎 弘信 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 教授 (80405084)
|
研究分担者 |
橋本 信一 東海大学, 工学部, 准教授 (60350500)
木戸 和彦 環太平洋大学, 次世代教育学部, 准教授 (80599184)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | リスニング / リーディング / e-ラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
日本人英語学習者の大きな弱点のひとつは、ネイティヴスピーカーが話す簡単な会話さえ正確に聞き取れないことである。彼らは、なんとなく聞こえてきた単語と文脈から内容を理解しようとするトップダウンアプローチに頼る割合が多く、しばしば的外れな答え方をしてしまう。このような推測に頼らざるを得ない事態を極力避けるには、言語知識から内容を理解するボトムアップアプローチの割合を上げていくしかない。そのためここでは、ナチュラルな会話スピードに学習者の統語分析スピードが追いつけない、という問題を解決することを研究目的とし、実証研究を進めていくことにする。
|
研究実績の概要 |
自分の持つリーディングスピードより速く読もうとすると字面のみを追いかけ意味が捉えられなくなるが、スピーチ・レートと英文リーディングスピードの大きな乖離の意味するところも同様、自分の持つリーディングスピードよりも速いスピーチ・レートで話された場合、意味の理解が困難になってしまう。本研究ではこの課題を克服するため、自分の持つリーディングスピードを上げることができればより速い音声にも対応できるという理論を検証するためこれまで開発したプログラムを応用している。 令和4年度は先に「日本人英語学習者の弱点を集中的に個別矯正する多読・速読プログラムの開発と実践研究(研究課題番号20520507)」で開発したリーディングプログラムPREMAβ(Personal Reading Manager beta)をベースに、学習者の持つリーディングスピードを英文の難易度に合わせて計測・蓄積できる本研究に特化したプログラムを開発する予定であった。 しかしながら、運用中の当該サーバー(レンタル)が2023年10月で停止されることが発表され、これまで開発したプログラムおよび蓄積したデータを新規のサーバーに移管する必要に迫られ、その作業が令和5年までずれ込んでいる。 令和4年度は「e-ラーニングシステムにおけるテーラーメイド型カリキュラムの自動作成について」(岡山e-ラーニング研究会紀要)の研究論文を発表した。また採択決定後すぐに「日本人英語学習者のリーディングスピードとリスニング力を考える」と題して、同研究会にて口頭発表を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
運用中の当該サーバー(レンタル)が2023年10月で停止されることが令和4年発表され、これまで開発したプログラムおよび蓄積したデータを新規のサーバーに移管する必要に迫られ、その作業が令和5年までずれ込んでいる。なお、現在学生が使用中のプログラムも存在することから完全に終了するの5年度8月中の予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
・まずは遅延が生じているサーバーの移転を早急に終了させる必要があるが、現在稼働中のプログラム以外を先に移転したのち、8月中に現行バージョンを移管の予定である。 ・学習者のリーディングスピードの伸長を時系列で記録し、並行してリスニング力が伸長しているかどうかの観察を行う。リスニング力の指標としては、我が国で行われている資格試験、入試問題、およびこれまでの研究課題で蓄積してきたリスニング教材などを複合的に組み合わせ、ネイティヴ録音を利用しながら結果にブレが生じないよう最適化を行う。
|