研究課題/領域番号 |
22K00819
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
中村 香恵子 北海道科学大学, 寒地先端材料研究所, 学外研究員 (40347753)
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研究分担者 |
志村 昭暢 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60735405)
坂部 俊行 北海道科学大学, 全学共通教育部, 教授 (70337062)
小野 祥康 北海道科学大学, 全学共通教育部, 准教授 (20880082)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 小学校英語教育 / 教師認知 / 早期英語教育 / 教師教育 / 個人差要因 / 環境要因 / 混合研究法 / 英語教育 / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,小学校で英語教育を担当する学級担任に注目し,本格実施となった正式な教科としての英語指導経験に伴って,その認知面や情意面をどのように変容させているのかを明らかにすることを目指す。教科化にあたっては,担任主体の授業が主流となる可能性が高く, 4技能を扱う検定教科書を用いた4技能を統合した学習活動となり,評価も行われる。本研究は,こうした教師の役割の変化に伴う内面の変容を理解することを目指す。 さらに,英語指導を担当する小学校教師は,成長しつつある言語学習者でもあり,彼らが言語学習者としても,何によってどのように変化していくのかを知ることは,SLA研究においても有用な知見をもたらすものと考える。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、小学校での英語教育を担当している学級担任に注目し、彼らが2020年度から本格実施となった正式な教科としての「外国語(英語)」の指導経験に伴って、その認知面や情意面をどのように変容させているのかを明らかにすることである。 課題解決のために、5件法による質問と自由記述による質問紙調査を実施し、2022年度および2023年度の2年間で小学校教員およびその経験者1724名から、量的・質的ともに欠損値のないデータを得た。因子分析の結果、認知面に6個、情意面に5個の因子が得られた。また、KHコーダーによる分析からは「教師」「英語」「教育」等の6つのサブグラフが得られた。そのうえで、得られた結果を英語指導の経験の有無や年齢、担当学年等に基づいて比較し、質的・量的データを統合しながら、それぞれの特徴とその背後にある要因を探ってきた。分析の結果、多くの示唆が得られたが、その一例として、外国語指導経験のある教師にオーセンティックでコミュニケーションを重視した英語を志向するビリーフが高い傾向が見られ、ベテラン層(教師経験25年以上)と「ゆとり教育」をキーワードとする指導要領(2002年施行)を経験したグループにそうしたビリーフが低い傾向が見られた。これらの結果は、外国語指導経験や教師が学習者として受けた英語教育が彼らの認知面に影響している可能性があることを示唆しており、今後の望ましい英語教育を考える上での貴重な情報となるものであると考える。 さらに、これらの教師がどのように変化してきたのかを知るため、研究代表者らが2006年度から4年おきに同じ質問項目によって積み上げてきたデータを比較対象として用いながら分析を進めている。質的データの分析には多くの時間と労力が必要であったが、現在、大部分の分析を終え、論文の執筆に取り組んでいるところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は2022年度に得られたデータに加えて、さらに全国の小学校教員に対しての質問紙調査を進め、計1600名からの質的・量的データを得ることができた。今年度は昨年度に引き続き、これらのデータの分析を行ってきたが、質的データの分析に多くの時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、質的・量的調査によって得られた結果を統合し理論化する。解釈の作業では、異なる視点から分析結果を確認し、量的データと質的データを相互に検証を行いながら得られた知見を精査していく。結果を国内の英語教育学会において論文として発表し、得られた示唆から望ましい担任教師に対する支援の在り方を提案する。 小学校英語教育の成功の鍵となるのは、教師の実践に対する意欲である筆者らがこれまでの質的データを分析していく中で、教師を意欲づけるいくつかの要因が得られてきた。この点に関しても、より多くのデータを分析することによって、また異なった要因を探るとともに、量的データの分析によって得られた結果と統合して考察し、新たな知見を得ることを目指す。
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