研究課題/領域番号 |
22K00829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
高瀬 奈美 静岡大学, 情報学部, 講師 (20705199)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 外国語教育 / スピーキング / 仮想現実 / 第二言語習得 |
研究開始時の研究の概要 |
英語母語話者との仮想現実 (VR)を利用したスピーキングタスクを通した英語学習は、広範囲かつ効果的な学習方法として高い価値が期待されている。一方で、VRの特異な言語学習特性については、未解明な部分が多い。そこで、本研究では、VRにおけるタスク活動による、使用語彙の変化をタスク活動の前後で比較し、これを対面での同時接続型の場合と比較検証することで、スピーキング能力向上、および使用語彙への変化を明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
仮想現実(VR)とICTを活用した学習はこれからますます進むと考えられている。しかし現状、対面でのコミュニケーション活動との学習効果の相違が明確ではなく、教育プログラムの設計が難しい。例えば、習熟度によるタスク活動の調整ができない。つまり、本格的に実用に導くためには、もちろん技術的発展も必要ではあるが、学術的にその効果を解明する必要がある。そこで、本研究は、VRを利用したタスク活動によるスピーキング力能力の向上を明らかにすることを目的とする。 VRには、head-mount display (HMD)を利用することにとって、教育内容に集中することができ、理解が深まるとされている (Piovesan et al., 2012)。タスクのリアリティが増すことで、遠隔でタスクを行っている者とも、違和感なくタスクを遂行することができるとされる。言語学習の側面では、タスクに現実性が加わるとよりタスクを理解しやすく、コミュニケーションを継続させようとし、会話継続のためのストラテジーである質問、意味の確認などの行為が増え、発話量が増えることが推測される。本研究は、VR内でのタスクの真正性がスピーキング活動に与える影響について、言語的な側面から検証する。VR内のコミュニケーションタスクは、従来通り教室にて、疑似的に想定しながら会話練習するのとではどのように学習者の発話に変化があるのかを明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の初年度では、まず予備実験としてVR内でタスクを試験的に実施した。特にHMDの整備に時間を要したが、タスクの選定、指示内容等を確認することができた。秋以降には、実際に予備実験として参加者を募集し、VR内でタスクを実施した。HMDを初めて利用するにはVRの操作が難しいため、手順を日本語と英語でマニュアル化した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、VR実験を本格的に行う予定である。HMDの操作に時間がかかるため、実際の実験時間よりも準備、練習する時間が必要である。また、その際に実験補助者の確保が必要である。実験参加者の操作負担を軽減するためにも、一度に実験を行う人数を最小とし、実験参加者を支援する。実験で得られたデータは、整理し、厳重に保管する。
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