研究課題/領域番号 |
22K00834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
田中 博晃 近畿大学, 薬学部, 准教授 (80441575)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 動機づけ / アクティブラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,動機づけ理論を基盤としてオンライン講義にて学習者の動機づけを高めるアクティブラーニング型授業を開発し,その効果を検証することである。この研究によって,動機づけを高める方略を取り入れたオンライン講義でのアクティブラーニング型授業法を開発することで,教育支援として中学や高校,そして大学の英語教員に広く情報提供が可能になる。また動機づけ理論に則って開発した授業法が,実際にどのような効果を,どのような学習者に,どの程度与えるのかを明らかにすることで,動機づけ研究に資するだけなく,教育現場への応用可能性を高めると考えられる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は動機づけ理論を基盤としてオンライン講義にて学習者の動機づけを高めるアクティブラーニング型授業を開発し,その効果を検証することで,具体的には以下の3点である。1) オンライン講義でのアクティブラーニング型授業での動機づけを高める方略の考案2) オンライン講義での動機づけを高めるアクティブラーニング型授業の実践3) オンライン講義での動機づけを高めるアクティブラーニング型授業の効果検証。そのうち令和4年度は初年度のため,基礎研究を中心に実験的に研究を開始し,主に研究目的の1)を中心に行った。2022年度前半は文献などを調査し,動機づけ理論,アクティブラーニングの理論と実践,評価,ミックスメソッドについて情報収集を行い,理論的基盤としては自己決定理論を中心に多様な動機づけ理論について文研研究を中心に応用可能性を検証した。その後,2023年度への準備段階として実験的なデータ収集を予備調査として行った。特に測定時に用いる動機づけ尺度は,今までのAMS(Academic Motivation Scale)をベースに本研究用に改良した尺度を用いた。約2か月間の実験授業でアクティブラーニングを取り入れたオンライン講義を行い,その前後で動機づけの変動を検討した。本実験の目的は動機づけを高める成果を得るというよりは,今後の実験に備えた予備調査であったので,尺度の妥当性やアクティブラーニング型授業の手法の確認作業が行われた。その結果,おおむね授業手法に問題はなかったが,尺度については3欲求のうち,特に関係性の欲求を十分に測定できないことが分かった。次年度の本調査に向けての課題となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画で初年度は基礎研究および実験的な予備調査となっていた。2022年度は前半に文献調査,後半に予備調査を行い,データも収集できた。そのため,研究の進捗段階は当初の計画通りに進行していると考えられる。ただしデータ収集の尺度については,より正確な測定のための修正が必要な点が判明したため,その点を修正して2023年度に本格的な調査を行っていく計画である。ただし新型コロナウィルスの扱いが5類に変更されることに伴い,オンライン講義の割合が大きく減る可能性が出てきた。対面講義とオンライン講義やオンデマンド講義などのメディア授業を組み合わせながら,動機づけを高める方法も検討する必要があろう。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に実施した研究計画と原則的に同様の方法をとりつつ,2023年度は新たな研究を推進する。2023年度は新型コロナウィルスが5類に変更されることに伴い対面講義が大幅に増え,オンライン講義の数が大きく減少する予定である。そこで対面講義でも取り入れられるオンデマンド教材を組み入れたハイブリッド式の講義でも動機づけを高めらえるような方略を考案する必要があろう。そのために2023年度は昨年度の研究成果をベースに,新しい課題に対する文献調査や基礎研究を中心に行う予定である。また学会において研究成果を発表しながら,引き続き情報収集も行っていく予定である。
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