研究課題/領域番号 |
22K00912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
柳 静我 鳥取大学, 地域学部, 教授 (50566338)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ダライ・ラマ7世 / ジュンガル / 雍正帝 / 乾隆帝 / チベット仏教世界 / 清朝 / チベット / ダライ・ラマ / 再編 / 18世紀 |
研究開始時の研究の概要 |
18世紀清朝のチベット政策は領土的支配の完成でも単なるチベット仏教の保護でもない複雑な様子を見せながら展開していく。本研究は、清朝が従来のチベット仏教(ダライ・ラマ)の保護者の地位にあったモンゴル勢力を排除し、新たな保護者の地位を確立していく過程を「チベット仏教世界の再編」ととらえ、その狙いはモンゴル方面での安全保障にあることを解明していく。さらに、チベット仏教世界のあり方と朝貢・冊封・互市によって説明される朝鮮・日本・東南アジアなど、東南の国際関係との類似点・相違点についても指摘し、清朝の対外関係全体の枠組みを再考するものである。
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研究実績の概要 |
今年度は雍正末期から乾隆初期までの時期を対象に、チベット仏教世界の再編が完成していく時期に焦点を当てて史料調査と分析を行った。ジュンガルと清朝の休戦に伴う講和交渉が始まると、ダライ・ラマ7世のラサ帰還とそれに伴う清朝の駐藏大臣を中心としたダライ・ラマ7世の護衛体制の構築を開始する。これは臨時的な措置としての側面が強い。その後、チベット政府の長とダライ・ラマ7世との関係が悪化していき、駐藏大臣はダライ・ラマ7世側に立って仲裁を試みるが、結局ダライ・ラマ7世への被害が及ぶ前に駐藏大臣によるチベット政府の長の暗殺が実行され、その支持勢力は駐藏大臣の暗殺を行い、ダライ・ラマ7世の親政と清朝のチベット仏教世界の再編が同時に完成していくのである。去年に引き続き、台湾中央研究院歴史言語研究所所蔵の内閣大庫档案から関連する档案史料の調査を行った。それと並行して上諭档、上奏、実録などからも関連する史料調査を行い、史料の翻訳と分析を進め、上のような内容が解明できたのである。一方、清朝の対外関係の中でチベット問題を位置付けようとする来年度の研究課題を今年度にその基礎作業の一環として、辺境秩序の安定を模索する乾隆末期から嘉慶初期までの一連の施策をシッキムとチベット問題と関連して検討を行い、学会報告(「嘉慶四年の対外姿勢:亦た釁を逃すなかれ”」第67回国際東方学者会議)で行った。その内容は、2024年度中にACTA ASIATICAに掲載予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の研究テーマに関する史料の収集と整理は順調に進んだ。また、来年度の研究テーマを今年度に先に学会で発表を行った。論文は投稿済みである。
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今後の研究の推進方策 |
来年度も引き続き史料の収集と分析、論文発表を行う。
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