研究課題/領域番号 |
22K00941
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岡崎 敦 九州大学, 人文科学研究院, 特任研究員 (40194336)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヨーロッパ史 / アーカイブズ学 / 資料研究 / 歴史理論 / 西洋史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、19世紀から現代にいたるまでのフランスを対象として、アーカイブズ制度の形成、発展と、19世紀を通じてその主要なユーザーとなった実証主義歴史学との関係を、国立古文書学校の設立経緯、研究・教育内容(特に文書学の位置づけ)、教員人事や学生の就職先、古文書学校出身者の歴史学実践およびキャリア形成、さらには彼らの自己認識の変遷などの検討によって、明らかにしようとするものである。その上で、アーカイブズ管理制度と歴史学との関係という問題を、古文書学校出身者のせまい世界を越えて、より広い視野での議論へと導くために、国際的な比較の観点から、日仏の研究者を糾合して議論するシンポジウムを開催する。
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研究実績の概要 |
本研究では、19世紀から現代にいたるまでのフランスを対象として、アーカイブズ制度の形成、発展と、19世紀を通じてその主要なユーザーとなった実証主義歴史学との関係を、国立古文書学校の設立経緯、研究・教育内容(特に文書学の位置づけ)、教員人事や学生の就職先、古文書学校出身者の歴史学実践およびキャリア形成、さらには彼らの自己認識の変遷などの検討によって、明らかにしようとするものである。その上で、アーカイブズ管理制度と歴史学との関係という問題を、古文書学校出身者のせまい世界を越えて、より広い視野での議論へと導くために、国際的な比較の観点から、日仏の研究者を糾合して議論するシンポジウムを開催する。 2023年度は、22年度に続いて、フランスを中心とするアーカイブズ管理行政や、文書資料に基づく近代的実証研究の基盤となる偽文書批判や文書形式学をはじめとする史料学の動向に関する文献や資料を収集、整理を実施した。 研究成果としては、新規編集の専門辞典に関係項目を寄稿したほか(「文書形式学」、「偽書・偽文書」、「王の印璽」、「アーカイブズ管理制度」、「ミッション」、「文書集」、「封印状」、「書式集」)、「西洋中世の書簡資料をめぐる諸問題」、「西欧文書学の現代的展開(「資料論的転回」)と「アーカイブズ論的転回」」、「DX時代の資料・情報管理専門職」と題する論文を執筆した(いずれも2024年中に刊行予定)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度は、フランスに出張して資料収集や現地の研究者との打ち合わせを行うとともに、最終年度に開催を想定していた国際研究集会準備を本格化させる予定であったが、事情により出張を断念した。また、文書学校や近代実証主義歴史学の形成過程に関する研究について、前年度からの研究成果の一部公表したが、当初計画に比べると研究の進捗は遅れている。以上から、研究計画の再検討を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、フランスのアーカイブス管理行政や古文書学校、そこでの研究教育の核心をなす文書学等に関する文献や資料の検討を続行する。年度末には、研究成果を報告書として公表する。他方、当初予定していた国際研究集会については、テーマや規模を再検討する。
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