研究課題/領域番号 |
22K00946
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
那須 敬 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (40338281)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | イギリス革命 / 宗教改革 / イングランド国教会 / 聖俗権力 / 世俗化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、近世ブリテンの王権・議会・教会の間に存在した、世俗権力と宗教的権力の裁量をめぐる競合の実態を分析し、近世国家における権力の多重性とその構造的な変化に対する理解を深めることである。この研究の特徴は、国家と教会を別々の支配領域とみなすのではなく、それぞれが他方に対して影響力を行使したり管轄権を主張したりする状況を17世紀ブリテン世界の重要な特徴と考える視点である。このような聖俗権力の複雑な交渉が、イングランドのみならずスコットランド、アイルランドにおける政治秩序に与えた影響を査定することで、三王国戦争(イギリス革命)とそのコンテクストをより立体的に捉えることができると考える。
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研究実績の概要 |
17世紀イングランドにおける聖俗権力の相克関係を再検討するという本課題の目的に即して、2022年度は前研究課題(18K01042)の成果も含む二冊の共著の出版(『比較革命史の新地平』および『複合国家イギリスの地域と紐帯』)により、議論の出発点となる諸前提および今後取り組むべき課題を確認した。 5月には、University of East Angliaで行われたコンファレンス「Contesting the Church of England c.1640-c.1670」に参加し、革命期におけるイングランド国教会の諸問題にかかわる研究動向を学んだ。 イギリスでの史料調査の進行は、新型コロナウィルス対応で遅れが生じた他の研究プロジェクトに影響されたが、3月にロンドンBritish LibraryおよびLambeth Palace Libraryで開始することができた。とくにLambeth Palace Libraryでは、カンタベリ大主教ウィリアム・ロードにかかわる史料の撮影と分析を集中的に行った。 12月から3月にかけては、歴史学研究会大会(2023年5月)全体会で、イギリス革命期の宗教統治と、「涜神」の処罰に関する報告を行うための準備作業を行った。この報告では、国王、議会、国教会主教およびピューリタン聖職者とが、信徒規律の裁量をめぐってせめぎ合う実態が、複数の涜神裁判のケース・スタディを通して分析される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年夏に予定していたイギリスでの史料調査が2023年3月となったため、目標としていた史料やデータの収集が若干遅れた。その他は順調に進行している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年5月の歴史学研究会大会にて報告を行い、近世イギリス史の枠組みを超えた討論に参加する。また報告内容をもとにした論文執筆を行う。 夏の現地史料調査も予定している。
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