研究課題/領域番号 |
22K00982
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
岩戸 晶子 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 室長 (50359444)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 考古学 / 道具瓦 / 鴟尾 / 鬼瓦 / 瓦葺技術 / 3次元 / デジタル技術 / 3次元データ / 古代の屋根 |
研究開始時の研究の概要 |
瓦葺技術を導入した飛鳥時代から、平城京造営や国分寺などの寺院造営が活発化し、瓦の大量生産をこなせるまでに成熟した奈良時代(8世紀)までの畿内を中心とした鬼瓦や鴟尾など棟端飾瓦の在り方と意義について再検討する。 これまで漠然と7世紀は鴟尾が多く、8世紀には鬼瓦の量が凌駕するとされてきたことを再検討し、建物の荘厳に対する意識がどう変化したか、それに当時の社会状況がどのように影響を与えていたかを分析する。 その成果を踏まえ、中央での棟端飾瓦の在り方や製作技術・屋根に葺く技法が地方にどのように波及したかを検討し、国家権力を具現化する宮殿や寺院の建築が持つ象徴性について地域・時代ごとに比較する。
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研究実績の概要 |
本研究では、日本が瓦葺技術を導入した飛鳥時代(7世紀)から瓦葺技術が定着し、平城京造営や国分寺などの寺院造営が活発化し、瓦の大量生産をこなせるまでに成熟した奈良時代(8世紀)までの畿内を中心とした棟端飾瓦の使われ方と意義について再検討する。これまで漠然と7世紀は鴟尾の出土が多く、8世紀になると鬼瓦の出土が凌駕するとされてきた天について再検討し、建物の荘厳に対する意識がどのように変化していったのか、それに国家や当時の社会状況がどのように影響を与えていたかを分析することを目的としている。
令和4年度は後述のような時間的・経済的制約により、学生アルバイトの雇用や資料調査の実施は見送り、外部機関で行う予定のSfM計測調査用の機器の調達や書籍購入をおこなうにとどまった。調達した機器に関してはテストを行い、今後の調査を念頭に計測技術のトレーニングに努めた。 同時に、令和5年度以降の調査研究に準備、計画の練り直しを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
思いがけない事情で職場の部下の退職等が相次ぎ職場の業務負担が過多となったことから科研調査に時間が予想以上に割けない状況に陥ったため。
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今後の研究の推進方策 |
3次元データの解析作業に関しては初年度より継続的に学生のバイトを雇用する予定であったが、交付金額が申請金額よりも圧縮されていることから、雇用をできるだけ少なくするようより効率的に調査を進めるよう工夫しつつ、本年度からは資料調査を開始し、データの蓄積に努める予定である。
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