研究課題/領域番号 |
22K01000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
斎藤 誠史 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (80637588)
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研究分担者 |
南 武志 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (00295784)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 辰砂 / 朱 / 硫黄同位体比 / 四種硫黄同位体比 |
研究開始時の研究の概要 |
辰砂を粉末化してできる朱は縄文時代から顔料として使われてきた。硫黄には四種の安定同位体が存在する。これまで遺跡や墳墓から出土する朱の産地推定は存在度が高い二種の同位体に注目して行われてきた。本研究では弥生・古墳時代の墳墓から出土した朱及び当時採掘が行われていたと推定される鉱山から採集された辰砂の四種硫黄同位体分析を行う。この結果から朱の産地の同定及び当時の日本国内外の朱の交易路の復元を試みる。
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研究実績の概要 |
硫化鉱物である辰砂を粉末化した赤色顔料の朱は、弥生時代および古墳時代の墳墓において施朱に用いられた。古代における日本国内外の朱の流通経路を復元するために、古くから採掘が行われていたと推定される日中の主要な産地から採集された辰砂、および日本の墳墓から出土した朱の硫黄同位体分析を行っている。当該年度は、前年度に前処理を完了した辰砂および朱の同位体分析を行った。この結果、弥生時代後期の墳墓から出土した朱の産地を推定する上で重要な予察的知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
同位体分析のために必要な分析機器の利用時間は、機器の故障等の諸事情によって大きく左右される。当該年度は上記の理由により十分な利用時間を確保できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、試料の分析を順次進める。また得られた結果を迅速に学術論文として公表する。
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