研究課題/領域番号 |
22K01042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
市川 康夫 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (60728244)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アンダーグラウンド・プレス / オルタナティブ・プレス / ヒッピー運動 / カウンターカルチャー / 対抗文化 / ヒッピーコミューン / 農村への帰還運動 / アナキズム / ヒッピー / コミューン運動 / フランス / 農村コミューン / 理想郷 / 共同体運動 / エコロジカル共同体 / アンダーグランドプレス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,先進国で進展する農村における反グローバル化運動下の共同体運動と彼らによる農村エコロジーの実践についてグローバリティ(globality)と地域性(locality)の文脈の視点から動態的に明らかにすることを目的とする。研究内容は(1)社会運動としての「共同体運動」および「農村エコロジー運動」,「大地に帰れ運動」と「インテンショナルコミュニティ運動」の展開の整理と把握,(2)具体的な実践の事例として①「コミューン」および「エコヴィレッジ」におけるエコロジーの実践,②「エコ集落」,「コハウジング」のエコロジー実践と社会共有をフィールドワークの対象とし,研究課題の解決に取り組む。
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研究実績の概要 |
研究の進捗としては、アンダーグラウンドプレスの中でも1960年代末の対抗文化的なプレスにおいて最も著名かつ影響力のあった『Actuel』を対象に、全巻を様々な文書館、古書店、アーカイブセンター、個人蔵から広く収集し、なんとか揃えることができた。これらの全てに目を通し、コミューンに関わる投書を全て抜き出し分析をした。年別の投稿数は、1971 年が22、1972 年が156、1973 年が236、1974 年が239、1975 年が205 となっており、これらを分析し、「アンダーグラウンド・プレスにみる1970 年代コミューン運動の展開とヒッピーによる理想郷の模索」『埼玉大学紀要(教養学部)』第59 巻第1 号、2023 年に掲載をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
『Actuel』の投書の分析が完了したため。また他資料の分析準備が整っているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、アンダーグラウンドプレスの中でも、コミューンに特化したいわゆる「コミューン誌」の分析を進める。特に1970年代に発行されていたコミューン誌は一定数存在し、まず収集が大まかに完結しており、またフランス最大のコミューン誌であった『C:echanges,expression, liasions des communaute; de vie francophone』の分析を進める。内容はコミューンの思想・生活・実践・相互関係など多岐にわたるが、特に具体的なコミューンの事例を生活実践より分析する予定である。また『C:echanges,expression, liasions des communaute; de vie francophone』に加え、当時発行されていたコミューン誌のほかに、コミューン住民の回想録や日記資料も併せて用いたい。
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