研究課題/領域番号 |
22K01057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
関戸 明子 群馬大学, 共同教育学部, 教授 (50206629)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 旅行文化 / 紀行文 / 観光経験 / ツーリズム / 近代 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,近代日本において,どのような特色をもった旅行文化が生み出され,変化したのかを,さまざまなメディアやテクストを分析することによって解明することを目的とする。そこで,Ⅰ.幕末から明治前期,Ⅱ.明治後期から大正期,Ⅲ.昭和戦前期という三つの時期を設定し,旅行文化の特質を捉える。さらに,旅行者や観光事業者が記録した資料を丹念に収集・分析することによって,当時の人びとの観光経験の歴史的な実態を捉える。
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研究実績の概要 |
本研究は,近代日本において,どのような特色をもった旅行文化が生み出され,変化したのかを,さまざまなメディアやテクストを分析することによって明らかにし,当時の人びとの観光経験の歴史的な実態を捉えることを目的としている。4年計画の2年目にあたる本年度は「鉄道と汽船を使った旅行が普及していく明治後期から大正期」に重点をおいて研究を進め,次の成果を得ることができた。 1「2022年学界展望 歴史地理 近・現代」は,「近現代の歴史地理」に関する展望論文であり,当該分野の研究動向をまとめた。2「草津温泉の歴史地理 地域資源としての温泉と共同浴場」では,近世から近代の草津温泉の共同浴場において入浴する人びとの姿などを描いた。3「近代群馬における温泉地の諸相」(『温泉大国ぐんま』所収)では,群馬県内の温泉地の動向,明治・大正期の草津・伊香保・四万温泉における観光経験について考察した。4「案内書・紀行文からみた明治・大正期の伊香保温泉」では,伊香保を訪れた文人・知識人の書き残したテキストを精査することによって,旅行先での経験を把握し,鉄道を使った旅行が普及する前後の伊香保温泉の変化を読み解いた。鉄道開通後,大正期における伊香保の賑わいを見出した。 また,国立国会図書館において明治後期から大正期の旅行記や新聞記事に関する調査を複数回にわたって実施したほか,北海道立図書館・同公文書館等でも資料を収集した。このほか,使用済みの絵はがきの通信欄やデジタル・アーカイブより得られた資料の考察を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,依頼原稿も含めて,本課題に関連する成果を複数公刊することができた。日本地理学会学術大会で学会発表を行ったほか,資料の収集と整理も進めており,おおむね計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
4年計画の3年目は「都市近郊路線と全国的鉄道網が整備された昭和戦前期」に焦点をあてて研究を進める。旅行雑誌の読者投稿欄などを活用するほか,旅行記録の新たな発掘に努め,現地での資料調査を実行していく。また日本地理学会学術大会において研究発表を計画している。
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