研究課題/領域番号 |
22K01085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 敬和学園大学 |
研究代表者 |
長坂 康代 敬和学園大学, 人文学部, 准教授 (00639099)
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研究分担者 |
SAVELIEV IGOR 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (60313491)
和崎 春日 中部大学, 国際関係学部, 客員教授 (40230940)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 国際移動 / ベトナム / 日本在住ベトナム人 / 労働輸出 / 技能実習生制度 / 留学生 / 日本語教育 / 移動・移民 / 極東アジア / 多文化共生 / 都市人類学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、グローバル化の進む現代社会における移動性の加速化とそれに伴う越境的な生活圏の多方向的な拡大がもたらす諸問題に対する民衆的な生活戦略と共同態構築が生み出す文化創造の実態を、経済成長著しい東南アジアから、移動/定住、グローバル/ローカル、南/北、新興国/先進国がせめぎ合い錯綜する都市、その端的な一国首都ベトナムのハノイを中心に、村落社会にも広げて調査・分析する。 こうして、地球規模の移動社会時代を生きる人類にとっての、移動/定住もそこに住む意味も期間も可動的な多元的生活原理「移動と定住の間」に関する動態社会モデルとそれに伴う共生モデルの理論化を図る。
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研究実績の概要 |
1 「ベトナムー極東アジア経済中心(日本)」関係の調査―①ハノイ外縁部で、日本滞在経験者(ハーイ氏)の移動(帰国後)の動態調査。 在日留学経験者同士の男女が、ベトナム帰国後もハノイの「送り出し」関係の会社に就職し、「送り出される」から「送り出す」へと移動する、学習から労働へと、金銭払うから金銭稼ぐへと変化する、動態を調査した。また、日本からベトナム帰国後は、就職だけでなく結婚も、日越の国際移動にかかわることを調査析出した。②ハノイ外縁部で、日本滞在経験者(ルオン氏)の移動(帰国後)の動態調査。出産を母国ベトナムでしたあと、やはり労働勤務を日本で再開するべく、日本へと移動することを確認。このように、コロナ状況から日本もベトナムもかなり脱しており、交流が再開され再活発化し始めた状況を観察、確認した。ー日本においては、これに先立って、マジョリティ金族とマイノリティー山間民族が、滞日共通経験をフィルターに、異なる民族の出会いを得て、結婚という、多(異)民族共生をなしていくことを調査確認した。ハノイでも異民族のり超えが家族的に継続することを調査確認した。③学術部門でのベトナムー日本間の移動‐交流動態を、JVCCとハノイ国家大学で、調査確認した。Vu学部長とフオン名誉教授の、日本の大学院留学生(博士取得者)経験者や大学教育実施経験者が、ベトナムでも帰国後も「ベトナムー日」間の移動‐交流を促進リードしている、ベトナム上層者の交流実態を把えた。
2 多民族集中タヒエン地域調査 ハノイの「ベトナムー極東アジア経済中心」間の移動と国際交流状況をめぐる都市人類学的調査を実施した。物的調査では、ハノイ時計店において、大量のロシア製時計が今も店頭に並んでおり、厚い交流の継続を調査確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍で移動が困難であったが、国内での調査を可能な範囲で進め、継続して行ってきた。昨夏から海外渡航が可能になり、ベトナムでの調査を進めることができるようになったため。科研の共同研究としては、まずよいスタートをきることができたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
ロシアに渡航調査ができる国際情勢ではないので、ベトナムおよび日本における調査に力点をおいて、国際移動と国際交流を考察する。
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