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「家族であること」のリアリティを読み解く:アフェクト論を用いた家族研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K01086
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関立命館大学

研究代表者

澤野 美智子  立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (00759376)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード家族 / アフェクト / ぬいぐるみ
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、「家族であること」のリアリティがどのように作り出されているかを、
人間の身体とモノの相互作用を中心としてアフェクト論の観点から明らかにすることである。
本研究は、「家族であること」のリアリティを作り出す相互作用について(Ⅰ)関係性を構築する身体性、(Ⅱ)アイデンティティにまつわる感覚の生成、(Ⅲ)物性の変化が関係性に与える影響、という3つの側面から検討する。
本研究は、人とモノの相互作用という新たな視点を家族研究にもたらし、家族という新た
な分野への展開をアフェクト研究にもたらすものである。

研究実績の概要

本年度はぬいぐるみに関するデータ入力およびぬいぐるみドクターへのインタビューを進めた。そのデータをもとに成果発表の準備を進め、2024年6月の日本文化人類学会での口頭発表が採択された。
それとともに、ぬいぐるみ愛好家へのインタビューを開始するための交渉と調整を進めた。その結果、2024年4月からぬいぐるみ愛好家へのインタビューを実施できることになり、研究協力に手を挙げてくれた方々と日程調整をして4~5月中のインタビュー日程を確定した。
また、アフェクトに関する理論の理解を深めることを目的として、読書会を2月から月一度のペースでオンライン開催し、2月は日本文化人類学会誌の『文化人類学』86号4巻の特集「世界と共に感じる能力:情動・想像力・記憶の人類学」、3月は西井凉子・箭内匡(編)『アフェクトゥス:生の外側に触れる』(京都大学学術出版会、2020年)を講読した。いずれの回も文化人類学や哲学の中堅・若手研究者および大学院生が参加し、アフェクトについての学びと議論を深めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

アフェクトに関する読書会に関しては、研究計画時には想定していなかった企画であり、当初の計画以上の進捗である。
一方、ぬいぐるみ愛好家へのインタビューに関しては、交渉と調整に時間がかかったため、今年度内には愛好家の方々へのインタビューが開始できなかった。そのため特筆すべき成果発表には至らなかった。

今後の研究の推進方策

ぬいぐるみ愛好家の方々への交渉と調整が完了し、インタビュー日程も確定したため、2024年4~5月内に10名程度のインタビューを実施できることが確定している。また、ぬいぐるみドクターへのインタビューをもとにした成果を2024年6月に開催される日本文化人類学会で口頭発表することが決まっている。11月に開催されるIUAESにも口頭発表を申請中である。
アフェクトに関する読書会は2024年4月にチョルダッシュ著『聖なる自己』を講読し、5月以降も月一度のペースで開催してギブソン著『生態学的視覚論』を読む予定である。この読書会の参加メンバーを中心に、2024年度内にアフェクトと家族にかんするシンポジウムを開催する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] がんおよびその治癒を構成する情動(韓国語での発表)2023

    • 著者名/発表者名
      澤野美智子
    • 学会等名
      医療人類学冬季ワークショップ
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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