研究課題/領域番号 |
22K01087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 大阪国際大学 |
研究代表者 |
早川 公 大阪国際大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90804253)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 応用人類学 / 公共人類学 / エスノグラフィ / プロトタイピング / アウトリーチ / デザイン思考 / 協働 |
研究開始時の研究の概要 |
文化人類学界では、公共人類学に代表されるように、近年になって社会との具体的な関与のあり方やそのための理論の模索がさかんになってきた。本研究では、大きく2つの問題に応えるために以下の課題を設定する。第1に、これまで文化人類学者の余技とみなされてきた「アウトリーチ」の取組みに着目し、その具体的実践から制作の技法を抽出する。そして第2に、これまで文化人類学の学術的意義とみなされてきた他者理解とは別の仕方の特定を分析する。この2つの検討を通じて、公共領域の問題に関わる人文社会科学の具体的なあり様を提示することが本研究の目的である。
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研究実績の概要 |
本研究は、「文化人類学は現実の問題解決に対して、いかなる仕方によって関与できるのだろうか」を学術的問いとし、文化人類学者が研究・教育・社会貢献活動を通じてフィールドの人びとと共に創りだした「アウトリーチ」(研究論文等とは異なる成果物)に光を当て、公共領域の問題に関わる人文社会科学の具体的な関わりの仕方を提示することを目的としたものである。申請書には、2年度目の研究計画は、以下の計画を記載した。 ・特徴的な実践をする文化人類学者をピックアップする ・対象者にインタビューおよび可能であれば取組みの様子を参与観察する。調査は2ヶ月に1人程度とし(長期休暇期間は集中的に実施)、3年間で約20事例を目標とする。 それに先立ち、初年度中に実施できなかった「 人的ネットワークを活用して文化人類学者の「アウトリーチ」を収集し、対象や制作物の種類ごとに分類する」に取り組んだ。このうち、1点目については、初年度の遅れと合わせてリスト化と約50件の文化人類学者のピックアップをすることができた。インタビューないし取組みの参与観察については、3事例に対して調査を実施した。 実績としては、当該科研費に直接関連する学会・研究会(日本文化人類学会等)発表を3回おこない、間接的に関連する学会発表(日本ソーシャル・イノベーション学会、大学教育研究フォーラム等)を3つ、論文・総説記事を3つ(関係性の教育学、大阪国際大学国際研究論叢、NPO法人運営のウェブサイト)執筆した(刊行予定含む)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績に記載したとおり、予定していたインタビュー調査数に届かなかったため、上記の自己評価とした。 研究の遅れの大きな要因として、所属先における大学で役職者に任命され、学内行政業務の負担が増したことが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
3年度目となる今年度は、所属先が変更となり、本研究についても十分なエフォートを確保することができた。当初想定していた基礎的な準備は2年度目までにできているため、予定していた調査を十全に実施することで、当初の計画に沿った研究遂行を取り戻したいと考えている。
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