研究課題/領域番号 |
22K01330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
馬原 潤二 三重大学, 教育学部, 教授 (40399051)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 軍事博物館 / 歴史認識 / 国民意識 / 国民統合 / 国民国家 / 現代ヨーロッパ / 新しい軍事史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現代西欧の軍事博物館をポスト国民国家時代の国家像と国民像を提示する試みの場と位置づけ、その政治理論的機能の特徴と課題を考察しようとするものである。超国家主義的な統合政策の促進と「新しい軍事史」(NMH)と呼ばれる歴史学上の新機軸の登場によって、軍事博物館の国民統合と歴史認識のあり方が様変わりしている。こうした状況を踏まえ、現代西欧の軍事博物館が、従来の政治的自己主張をどのように変化させ、どのような国民統合と歴史認識のモデルを新たに示しているのかを、ドイツ、イギリス、オーストリアの事例をもとに解明する。
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研究実績の概要 |
令和4年度にオーストリアとドイツの軍事史博物館についての考察を行ったのに引き続き、令和5年度はイギリスの国立陸軍博物館を対象とした研究活動をおこなった。そのため、同年5月から6月にかけてロンドンに赴いて同博物館ほか帝国戦争博物館など関連施設への取材及び情報収集を行っている。同地での情報収集後に資料を分析し、論文を執筆する予定であったが、国立陸軍博物館の展示の一部(4階フロア)がリニューアル工事に入ってしまい、もっとも知りたい部分について十分に取材することができなかったことから、同博物館については翌年度に追加取材をおこなうこととし、論文の執筆も一年先延ばしすることにした。なお、イギリスの国立陸軍博物館の考察結果については、三重県内の研究会で報告する予定であったが、これについても翌令和6年度に持ち越しとした。 そこで予定を変更し、本研究の最終段階で行う予定であった単著の原稿作成を先に行うこととし、現時点で執筆可能な総論にあたる第一章「軍事博物館のかたち」の原稿作成を行った。この作業のために、軍事私学関連の研究書のうち、軍事と国民統合に関わる部分について重点的に分析作業を行ったほか、昨年度の現地取材で得られた資料などをもとにして現代ヨーロッパの軍事博物館に変化を迫る政治的因子の性質についての考察を行った。これによって、軍事博物館の政治的性質についての一般的考察を行うことができた。その成果を受けて、上記第一章の原稿はほぼ完成し、令和6年度以降は各論として各国の事例の部分を執筆する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上述したとおり、イギリスの国立陸軍博物館の展示の一部がリニューアル工事に入ってしまい、論文を作成するための資料を十分に収集することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
上記で後れを取った取材活動については、国立陸軍博物館にリニューアル工事が完成した旨を確認したうえで再度同博物館に赴き、資料収集活動を行う。そのうえで、令和5年度に執筆予定であった論文を作成するとともに、この内容について報告を三重歴史学研究会で実施する。そのうえで、本研究のまとめとして、単著の原稿を作成することが令和6年度の目標である。
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