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ライフサイクル上の雇用・労働と家族関係の相互作用に関する経済分析

研究課題

研究課題/領域番号 22K01399
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07010:理論経済学関連
研究機関政策研究大学院大学

研究代表者

藤本 淳一  政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (00507907)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードマクロ経済学 / 労働サーチ理論
研究開始時の研究の概要

人々は家庭による教育等で人的資本を形成して労働に従事し、新たな家庭を築き次の世代を育てていく。このプロセスの円滑な進行は個々人の厚生のみならず持続的成長等のマクロ経済学的観点からも重要であるが、標準的な失業モデルは雇用・労働問題のライフサイクル的側面や家族関係との双方向的な関係性を軽視してきた。本研究ではこうした問題意識から、人々のライフサイクルにおける雇用・労働と家族関係の相互作用を経済学的に分析する。具体的には、①我が国の正規・非正規雇用と家族関係に関する研究及び、②発展途上国における教育政策のマクロ経済学的影響に関する研究を実施し、経済学的に望ましい労働・教育・家族政策につき含意を得る。

研究実績の概要

人々は、家庭教育等で人的資本を形成して労働に従事し、家庭を築き次世代を育てていく。このプロセスの円滑な進行は、マクロ経済的観点からも重要である。本研究の主目的は、こうした視点に基づくライフサイクル上の雇用・労働と家族関係の相互作用の分析であり、令和五年度には以下の2プロジェクトを探求した。Julen Esteban-Pretel氏(ニューヨーク市立大学クイーンズカレッジ教授)との我が国非正規雇用についての研究では、正規・非正規の別を導入した労働サーチ・マッチング・モデルや非正規雇用の特質についての議論を行った。また、1980年代以降の非正規雇用につき概括したディスカッションペーパーEsteban-Pretel and Fujimoto (2021)を雑誌に投稿すべく、改訂を進めた。David Lagakos氏 (ボストン大学教授)及びMitchell VanVuren氏(イエール大学ポストドクトラルアソシエート)との途上国における親の所得と子の教育水準の関係に関する研究では、ガーナの高校無償化政策のマクロ経済学的効果に関する論文を、ワーキングペーパーFujimoto, Lagakos, and VanVuren (2023)として公表した。

<参考文献>
Esteban-Pretel, J. and J. Fujimoto (2021) “Non-regular Employment in Japan from the 1980s,” GRIPS DP 21-01.
Fujimoto, J., D. Lagakos, and M. VanVuren (2023) “Aggregate and Distributional Effects of ‘Free’ Secondary Schooling in the Developing World,” NBER WP 31023.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、雇用・労働と家族関係の双方向的な関わりを重視した経済学的分析を行うことを目指している。コロナ禍により共同研究者を往訪・招聘しての打ち合わせができず不便であった時期があったが、上記のとおり2プロジェクトの研究を着実に推進してきており、全体としておおむね順調に進捗している。

今後の研究の推進方策

Esteban-Pretel氏とのプロジェクトについては、正規雇用・非正規雇用の別を導入した労働サーチ・マッチング・モデルの構築と、1980年代以降の日本の非正規雇用についての論文の投稿に向け引き続き作業を進める予定である。Lagakos氏及びVanVuren氏との共同研究については、論文の国際学術雑誌掲載を目指して作業を進めていく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Aggregate and Distributional Effects of ‘Free’ Secondary Schooling in the Developing World2023

    • 著者名/発表者名
      Fujimoto, Junichi
    • 学会等名
      GRIPS Macro Workshop on Contemporary Issues
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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