研究課題/領域番号 |
22K01402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
北原 稔 大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80468727)
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研究分担者 |
安藤 至大 日本大学, 経済学部, 教授 (80377126)
奥村 保規 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (90383950)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 臨床研修マッチング / マッチング制度 / 半順序 / 効率性 |
研究開始時の研究の概要 |
情報技術の進歩により、大学入試や区域をまたいだ入園問題にも、臨床研修マッチングで用いられる様なアルゴリズムの適用が実行可能になっている。しかしその際には、既存手法における順位付けや受け入れ枠についての制約が、それも同時に、緩和されることが、導入に伴う実用上のコストを抑えつつ、もたらされる配分改善可能性を最大限に活かすために、大事になる。関連研究における近年の成果の統合により、実行可能な計算時間の範囲で、その緩和の可能性を探る。また、関連して、臨床研修マッチングにおける順位上げ圧力問題への行動データからのアプローチなども、将来的なデータと理論の接続も視野に入れつつ、試みる。
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研究実績の概要 |
本年度の主な実績は、以下の二点である。 第一に、「A conditional match rate anomaly and an order change pressure in residency matching programs」が、国内査読学会で、報告された。日米共通の臨床研修マッチングアルゴリズムの特性として、プログラム側が定員に収まる順位に応募者をリストしたことを所与とすると、その応募者とマッチしなかった場合、その応募者がそのプログラムを一位にリストしなかったことが確実になる。一方で、二位以下については、他の応募者・プログラム次第になるので、マッチしなくてもその順位にリストしていなかったとは限らない。この一位の特殊性は、両国共通の条件付きマッチ率の特徴的傾向が、圧力による順位上げが一位に書く形でのみ生じると仮定することでシンプルに再現されることとも整合的である。 第二に、国際的査読誌に、「Corrigendum to "Efficiency and stability under substitutable priorities with ties" [J. Econ. Theory 184 (2019) 104950]」が、受諾・掲載された。Corrigendum対象論文では、入試において異なる選抜区分間では順位付けに余地を残してもかまわない場合を扱えるまでの一般性を有する条件が示され、その条件の範囲内では、そこまでは扱えないある範囲内では機能することが知られている先行研究の(安定)改善可能性判定手法が、ある一般化により、やはり機能する様になることが証明され、改善可能性問題に一定の決着が付いたことになっていた。その反例が示され、特に上記の場合について、振り出しに戻った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一点目に関し、一位の特殊性からの説明可能性を国内査読学会で提示でき、また、他の問題との関連性について、討論者から貴重なコメントをいただくことができた。また、二点目に関し、国際的査読誌において、特に上記の、本課題上重要な場合について、振り出しに戻っている可能性を、明らかにできた。
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今後の研究の推進方策 |
一点目に関し、いただいたコメントを元に他の問題との関連性についても検討を進め、また、提示した説明を所与としての、コストの定量化も進める。また、二点目に関し、振り出しに戻ったことを所与として、新たな可能性を探る。まずは以上をしっかり進めつつ、他の点についても開始して行く。
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