研究課題/領域番号 |
22K01409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07020:経済学説および経済思想関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
結城 剛志 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (40552823)
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研究分担者 |
泉 正樹 東北学院大学, 経済学部, 教授 (90517038)
江原 慶 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (20782022)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 計算貨幣 / バーミンガム学派 / マルクス学派 / ポスト・ケインズ学派 / 計量テキスト分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「計算貨幣論の論争史」に関する質的分析の成果に基づき,学派横断的に諸学派の貨幣概念を見渡すために,計量テキスト分析による大量の資料解析を実施し,「計算貨幣論は各経済学派にどのように受け継がれてきたのか」を確認する。 第1に,バーミンガム学派の計算貨幣論の受容過程,理論的政策的な展開過程を分析する。 第2に,ポスト・ケインズ学派の計算貨幣論の形成に貢献した主要文献を分析する。 第3に,『資本論』関連草稿の通時的分析を通じて,マルクスの計算貨幣論に対する評価の変遷を剔出する。 以上の質的・量的分析を通じて,現代の貨幣論の多様性がどのように形成されてきたのかを解明する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、計算貨幣論に関する歴史的な考察を深めてきた3学派(バーミンガム学派、ポスト・ケインズ学派、マルクス学派)の一次資料を主要な検討対象として、テキスト解釈の積み重ねによる質的分析と「計量テキスト分析」(テキストマイニング)による量的分析とを行い、「計算貨幣論はどのように受け継がれてきたのか」を、各学派の計算貨幣論の理解と相互関係を立体的に再構成することを通じて明らかにすることにある。 第1に、バーミンガム学派の計算貨幣論の受容過程,理論的政策的な展開過程を分析する。第2に、ポスト・ケインズ学派の計算貨幣論の形成に貢献した主要文献を分析する。第3に、『資本論』関連草稿の通時的分析を通じて,マルクスの計算貨幣論に対する評価の変遷を剔出する。以上の質的・量的分析を通じて、現代の貨幣論の多様性がどのように形成されてきたのかを解明する。 令和5(2023)年度の研究実施計画は、(1)バーミンガム学派の計算貨幣論に関して計量テキスト分析を行うこと。(2)ポスト・ケインズ学派の計算貨幣論に関して計量テキスト分析を行うこと。これまでの研究成果を発表につなげることである。 (1)は、バーミンガム学派の膨大な一次資料のテキストデータ化、文献調査・収集を引き続き行う。(2)は、ポスト・ケインズ学派の計算貨幣論に即して、デジタルテキスト作成の手法について研究会にて発表した。その他に、令和4(2022)年度から研究を進めてきた「マルクス『資本論』とその主要草稿(MEGA第II部門)」のテキストデータの作成と計量テキスト分析の成果を論文として発表した。 計算貨幣論に関連する一連の研究実績から、現代の貨幣論の全体像、信用貨幣の理論的な構成方法、今後の政策展望等についての知見が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
『資本論』に関連する主要文献、英語版『資本論』第1巻の計量テキストを実施した。ポスト・ケインズ学派、バーミンガム学派に関連する計算貨幣論の計量テキスト分析の準備を進めている。また、計算貨幣、各学派に関連するさまざまな研究成果を提出することができた。
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今後の研究の推進方策 |
バーミンガム学派の一次資料のテキストデータ化、文献調査・収集を引き続き行う。ポスト・ケインズ学派に関連する計算貨幣論、英語版『資本論』第1巻の計量テキスト分析の結果をまとめ、次年度の学会発表につなげる。
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