研究課題/領域番号 |
22K01443
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
|
研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
坪田 建明 東洋大学, 国際学部, 教授 (50546728)
|
研究分担者 |
熊谷 聡 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター 経済地理研究グループ, 研究グループ長 (20450504)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | SCGE / 温室効果ガス / 交通インフラの整備効果 / 空間経済学 / CGE / シミュレーション分析 / インド / 空間的応用一般均衡モデル / 広範な経済効果 / Wider Economic Benefits |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、空間経済学を基礎とした空間的応用一般均衡モデル(SCGE)を用いてインドの貨物専用鉄道(Dedicated Freight Corridors)の経済効果と温室効果ガス削減効果の両方を併せて推計する。更には、東西回廊がそれぞれ完成した場合と両方完成した場合の効果を比較することで、相乗効果の存在を検証する。このように、経済効果と温室効果ガス削減効果の両方をSCGEで求めることで、Wider Economic Benefits (広範な経済効果:WEB)を具体的に計測することが主な目的である。また、迂回路と近道の二通りが存在する地理構造を想定しその理論的帰結とシミュレーション分析を組み合わせることで、交通インフラ開発および使用料徴収の効果を検討する。
|
研究実績の概要 |
2022年度に執筆したEconomic and Environmental Impacts of Dedicated Freight Corridors in Indiaについて、手直しを加えつつ、2023年度は、国際学会での発表を行った。具体的にはAsian Economic Development Conference, European Regional Science, East Asian Economic Associationの3回得た。それぞれの学会発表において適切なコメントを得ることができたのは大きな収穫であった。コメントの中には、モデリングの方法自体を変更する必要があるのではないかという物もあり、今後の改訂において検討を重ねたい論点の一つとなった。 また、執筆した論文を投稿をしたのだが、不採択であったことから、今後は書き直しに尽力する。 なお、坪田はバングラデシュにおける経済回廊の取り組みに関する講演のためにバングラデシュへ渡航する機会を得た。JICAやADBなどが当該地域において行っている最新の取り組みについて知見を得ることができた。北東インドからバングラデシュに向かう鉄道については詳しくなかったのだが、これの状況はGoogle mapでも確認ができるほど進捗が芳しいようである。また、マタバリ港の建設など、北東インドのアクセシビリティを改善させる可能性がますます高まっている。また、北東インド内における交通インフラの改善も進んでいることがわかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究報告および投稿をできたことは、順調なペースで研究が進捗している証である。理論的研究に資する現地情報の入手もできた点も評価できる。
|
今後の研究の推進方策 |
リジェクトされてしまった論文の書き直しを行うと共に、新しい論文の執筆にとりかかる。
|