研究課題/領域番号 |
22K01451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 独立行政法人経済産業研究所 |
研究代表者 |
張 紅詠 独立行政法人経済産業研究所, 研究グループ, 上席研究員 (80707878)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 貿易摩擦 / 通商政策 / 産業政策 / ミクロデータ分析 / ミクロデータ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、中国税関と米国税関の輸出入申告データ、企業間取引関係のデータ及び国内外の政府統計の調査票情報などを用いて、①米中貿易摩擦が東アジアにおける日本企業の生産ネットワークに与える影響、②貿易制限措置が日本・中国・米国3国間のサプライチェーンに与える影響、③貿易摩擦の影響がサプライチェーンを通じた日本国内企業への伝播について定量的な分析を行う。なお、本研究は貿易摩擦の貿易投資のフローへの短期的な影響だけでなく、生産拠点の移転やサプライチェーンの再編などより中長期的な影響も明らかにする。
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研究実績の概要 |
令和5年度に実施した研究の成果は下記の通りである。 研究テーマ①米中貿易摩擦などの地政学的リスクが多国籍企業の生産ネットワークに与える影響については、日本企業のミクロデータを用いた実証分析を行った。2023年11月と2024年3月に東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)主催の国際ワークショップで論文"Geopolitical Risk and Supply Chain Reallocation"を報告した。
研究テーマ②輸出管理がサプライチェーンに与える影響については、日本と韓国の国際貿易のデータを用いた論文"The Impact of Export Controls on International Trade: Evidence from the Japan-Korea trade dispute in the semiconductor industry"は、2024年3月にNBER-TCER-CEPR Trio Conferenceで報告した。
これらの研究成果は、貿易摩擦・地政学的リスクや輸出管理が貿易投資、サプライチェーン及び企業パフォーマンス・企業行動に大きな影響を与えたことを明らかにした。これらの分析をもとに、日本の通商政策の形成に必要なエビデンスを提供する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
貿易摩擦の影響の伝播に関する分析では、データの整理が思った以上時間がかかったため、分析作業が少し遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
研究テーマ①では、地政学的リスクとサプライチェーンの論文を修正し、今年度中にディスカッションペーパーとして発表したうえ、国際学術誌に投稿する。 研究テーマ②では、輸出管理と国際貿易の論文は、近日中に国際学術誌に投稿する。年度内に学術誌掲載を目指す。 研究テーマ③では、貿易摩擦の影響の伝播に関する分析は、今年度中に分析結果をまとめてディスカッションペーパーを発表する。
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