研究課題/領域番号 |
22K01586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 名古屋商科大学 |
研究代表者 |
程島 次郎 名古屋商科大学, 経済学部, 教授 (30181514)
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研究分担者 |
山分 俊幸 名古屋商科大学, 経済学部, 教授 (40434592)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Performance measure / 期待効用最大化 / 計量ファイナンス / 計量経済学 / 実証研究 / 理論研究 / 統計学 / Aumann-Serrano index / Foster-Hart index / 確率過程 / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
Aumann and Serrano (2008)とFoster and Hart (2009)で提案されたrisk measuresに基づいた performance measuresとは、これらのrisk measuresの逆数として定義され、Kadan and Liu (2014)が最初に考えた。本研究は、これらのperformance measuresに関する、(1)staticな問題の深堀、(2)DGP(data-generating process)に時系列構造を持っている場合の展開、(3)新たな実証研究、を行う。
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研究実績の概要 |
Miyahara (2010,2014)やKadan and Liu (2014)で提案されたパフォーマンス評価尺度の特性を理論的に調べたり、実際に推定しようとする観点から研究しようとするのが、本研究の目的である。 研究実績としては、2つの論文を出版できた。すなわち、論文J. Hodoshima and T. Yamawake "Temporal aggregation of the Aumann-Serrano and Foster-Hart performance indexes" International Review of Financial Analysis 83, (2022)は、Kadan and Liu (2014)で提案された2つのパフォーマンス評価尺度の時系列特性に関する研究で、データの周期が異なっても同じ推定結果が得られるための十分条件を示し、実証例も示した。また、論文J. Hodoshima "Utility indifference pricing and mean-variance approach when the degree of risk aversion is small"Far East Journal of Theoretical Stastitics 66, (2022)は、期待効用無差別価格に関する理論的研究で、リスク回避度が小さいときには期待効用無差別価格と有名な平均・分散アプローチが一致することを明らかにした。 また、論文T. Yamawake, J. Sheely, R. Serrano, and J. Hodoshima "Comparative Performance of Cryptocurrencies through the Aumann and Serrano Economic Index of Riskiness"では、暗号資産のパフォーマンス評価尺度を計算し、アメリカのBrown大学のdiscussion paperにした。 そのほかに、以前書いたパフォーマンス評価尺度に関する2つの論文を改定し、専門雑誌に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
この年度に新たに2つの論文を出版することができ、新しい論文を1つ作成でき、また以前書いていた2本の論文の改定を行い専門雑誌に投稿できたので。
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今後の研究の推進方策 |
今までに書いた論文の改定作業を行う。そこには、Foster-Hart performance measureの特性を知るためのシミュレーション実験が含まれ、またAumann-Serrano performance measure のグローバル金融危機前後の特性を調べる実証研究が含まれる。 また、Aumann-Serrano performance measureとFoster-Hart performance measureの異常値に対する感応の度合いを調べることを検討する。
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