研究課題/領域番号 |
22K01617
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
|
研究機関 | 和光大学 |
研究代表者 |
日臺 健雄 和光大学, 経済経営学部, 教授 (00633512)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | ソ連 / コルホーズ / 農民 / 戦時経済 / コルホーズ市場 / 市場メカニズム / 計画経済 / 配給制度 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,第二次大戦期のソ連を対象として,「平時よりも国家による統制色が強まる戦時期に,計画経済体制下のソ連において市場メカニズムはいかに機能したのか」という課題に,コルホーズ市場での取引を主な対象として取り組む。そして,第二次大戦期のソ連でのコルホーズ市場の機能の全体像を示し,第二次世界大戦がソ連経済にもたらした制度面の断絶的側面と連続的側面を剔出しつつ,「計画と市場」の関係の新たな側面を明らかにすることを目的とする。
|
研究実績の概要 |
本研究では,第二次大戦期のソ連を対象として,「平時よりも国家による統制色が強まる戦時期に,計画経済体制下のソ連において市場メカニズムはいかに機能したのか」という課題に,コルホーズ市場での取引を主な対象として取り組む。そして,第二次大戦期のソ連でのコルホーズ市場の機能の全体像を示し,第二次世界大戦がソ連経済にもたらした制度面の断絶的側面と連続的側面を剔出しつつ,「計画と市場」の関係の新たな側面を明らかにすることを目的とする。 本研究を遂行するのに必要な作業は (A)史料の収集,(B)新規収集史料および収集済み史料の整理と分析,(C)研究内容の学会での発表,(D)研究成果の査読誌への投稿,である。このうち,1年目から2年目にかけて(A)と(B)をおこない,2年目から3年目にかけて(C)と(D)をおこなう予定であった。しかし,ロシアによるウクライナへの侵攻の開始によってロシア現地での史料収集が不可能となったため,代替措置として国内での二次文献の収集に切り替えざるを得なくなった。 加えて,国内においてもコロナ禍により出張が制限されたが,コロナ禍による規制が緩やかになった年度末に出張を実施し,北海道大学附属図書館ならびに北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター図書室において二次文献の収集をおこなった。現下,これらの二次文献の読解を進めて論文執筆の準備作業をおこなっており,当該論文は2023年度に投稿予定である。 また,対ウクライナ戦争を遂行する現下のロシアにおける戦時経済と第二次大戦期ソ連の戦時経済との比較研究という観点から,4回にわたり学会ならびに研究会においてロシアの戦時経済にかんする研究発表をおこなっている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究を遂行するのに必要な作業は (A)史料の収集,(B)新規収集史料および収集済み史料の整理と分析,(C)研究内容の学会での発表,(D)研究成果の査読誌への投稿,である。このうち,1年目から2年目にかけて(A)と(B)をおこない,2年目から3年目にかけて(C)と(D)をおこなう予定であった。 しかし,ロシアによるウクライナへの侵攻の開始によってロシア現地での史料収集が不可能となったため,代替措置として国内での二次文献の収集に切り替えざるを得なくなった。 加えて,国内においてもコロナ禍により出張が制限されたが,コロナ禍による規制が緩やかになった年度末に出張を実施し,北海道大学附属図書館ならびに北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター図書室において二次文献の収集をおこなった。現下,これらの二次文献の読解を進めて論文執筆の準備作業をおこなっており,当該論文は2023年度に投稿予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染症の5類への分類変更にともない国内での出張の制限はほぼ解消されたことから,2022年度の年度末におこなった国内出張による二次文献の収集に引き続き,2023年度においても国内出張により二次文献を収集する。 国外においては,ロシアが外務省による渡航延期勧告の対象となっていることから,当面の間ロシアにおける一次史料の収集を見込むことはできないため,代替手段として,出入国の制限が大幅に緩和されたことも背景として,ロシア周辺の旧ソ連諸国への出張による一次史料の収集を試みる。
|