研究課題/領域番号 |
22K01630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
松田 千恵子 東京都立大学, 経営学研究科, 教授 (80613140)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | コーポレートガバナンス / ボードダイバーシティ / 投資活動 / ESG / サステナビリティ / ボード・ダイバーシティ / 投資意思決定 / 取締役会 / デモグラフィ型多様性 / タスク型多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ボード・ダイバーシティの状況が投資活動の意思決定に与える影響を明らかにすることである。企業の取組が、社外取締役の招聘など「形ばかり」なのか、真に積極的であるかを考察する。 加えて、投資活動との関連性に焦点を当てる。多様性の議論は企業における実際の活動と遊離しがちだが、取締役会での最重要意思決定事項のひとつである投資活動に与える影響は大きいと考えられるためである。本研究では、投資の実行だけではなく撤退や、投資機会がない場合の判断などにも範囲を広げて分析を行う。このように投資活動を網羅的に扱い、ボード・ダイバーシティとの関連付けを行うのは、本研究独自のアプローチである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、ボード・ダイバーシティの状況が投資活動の意思決定に与える影響を明らかにすることである。企業の取組が、社外取締役の招聘など「形ばかり」なのか、真に積極的であるかを考察する。「形ばかり」仮説の検証のためには、比較的容易に外部から招聘できる社外取締役におけるダイバーシティの状況と、実力が伴わなければポジション獲得が難しい執行役員におけるダイバーシティの状況を比較検討する。前者は投資活動や業績に好影響を与えることはないが、後者は好影響を与えるのではないかというのが現時点の仮説である。 投資活動との関連性に焦点を当てるのは本研究の特色である。多様性の議論は企業における実際の活動と遊離しがちだが、取締役会での最重要意思決定事項のひとつである投資活動に与える影響は大きいと考えられるためである。本研究では、投資の実行だけではなく撤退や、投資機会がない場合の判断などにも範囲を広げて分析を行う。現状、既に初期的研究をまとめた査読論文が公表されており、現在はその分析をさらに広げて論文を執筆中である。また、次年度にはボードダイバーシティに大きな影響を与える指名委員会の役割についても研究を広げる予定であり、既に企業アンケートなどを実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は順調に進捗している。現状、既に初期的研究をまとめた査読論文が公表されており、現在はその分析をさらに広げて論文を執筆中である。また、初期的研究に関してはその結果について金融庁、経済産業省等の資料にも引用され、相応の社会還元を行い得たと考える。その他、招聘講演や勉強会などを通じて本研究の深化を図る取り組みも順調である。 加えて、やや広い範囲にはなるが、ボードダイバーシティを含めたESGやサステナブル経営の流れ、コーポレートガバナンスの状況などについては共著ではあるものの書籍を上梓することもできた。また、今年度は企業向けのアンケート等も実施し、次年度での論文への繁栄を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
本年は、ボードダイバーシティに大きな影響を与える指名委員会の役割についてフォーカスし、論文をまとめる予定である。既に企業向けのアンケートなどが終了しており、そのまとめに取り掛かっている。
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