研究課題/領域番号 |
22K01654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
三崎 秀央 兵庫県立大学, 国際商経学部, 教授 (30312763)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 人的資源管理 / SHRM / 組織理論のミクロ基礎づけ / 戦略的人的資源管理 |
研究開始時の研究の概要 |
人的資源管理と企業の業績は、戦略的人的資源管理研究の主要な研究テーマの1つである。本研究は、人的資源管理が従業員の行動や心理に影響を与え、それが職場や組織のあり方に影響し、さらには組織業績に影響するという仮説を構築し、大量サンプルの調査に基づいて実証することを目的としている。その際、企業の採用する競争戦略との関係性を考慮しつつ、人的資源管理の有効性を検討する点に独自性があり、実務にも有益な知見を得ることを目指している。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、SHRM(戦略的人的資源管理)研究の欠点を補足するために、近年注目されている「組織理論のミクロ基礎づけ」に依拠したHRM(人的資源管理)研究の枠組みを構築することである。具体的には、①日本企業の経営スタイルの変化に伴い、HRM施策がどのような変化をしているのか、②HRM研究の枠組みにおいて、HRM施策(マクロレベル)が個人レベル(ミクロレベル)の行動・態度に影響を与え、さらにそれが組織レベル(マクロレベル)の成果に繋がるという「組織理論のミクロ基礎づけ」の理論枠組みの有効性を示すこと、③説明力の高い尺度を探索し、継続的調査に耐える再現性の高い枠組みを構築すること、の3点を目的としている。 本研究の背景には、我が国で進行するダイバーシティ、WLB、働き方改革などを軸とした旧来の人的資源管理のスタイルの見直しの動きがある。本研究はこれらの変化が労働条件の改善という意味合いもさることながら、経済合理性という観点からも合理的なものであると捉え、その変化を分析枠組みの有効性を測定する好機であると捉えている。 今年度は、企業と従業員の両方から得た2つの大規模サンプルのデータを分析した。第1のデータは、WLB施策の推進と従業員の働き方が企業の営業利益率に与えるネガティブな影響を明らかにした。第2のデータからは、戦略とHRMの適合が日本企業の営業利益に与える影響を分析し、日本企業の戦略とHRMが必ずしも適合していない状態を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り、いくつかの調査を実施し分析を進めている。当該年度は2つの学会報告を行い、HRMが企業業績に与える影響について分析することができた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の目的通り、日本企業の近年のHRM施策の変化をとらえつつ、HRMが企業業績(もしくは利益責任単位や組織単位の業績)に影響を与えるパスについて、より詳細な調査・分析を試みる。
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