研究課題/領域番号 |
22K01691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
田中 秀樹 同志社大学, 政策学部, 准教授 (90567801)
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研究分担者 |
石山 恒貴 法政大学, 政策創造研究科, 教授 (30647227)
島貫 智行 中央大学, 戦略経営研究科, 教授 (40454251)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | タレントマネジメント / 人的資源管理 / 人事部の役割 / 本社人事部 / 人事部 / 日本企業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,定性(インタビュー)・定量双方の手法を用いて,日本企業の本社人事部の集権性・相対的地位およびTM実践への関与を明らかにする。また,大企業人事部を対象に人事部の戦略的地位・役割とTM実践の有無等を問う質問紙調査(企業人事部調査)を行い,TM実践における本社人事部の戦略的役割及び人事部の集権性度合いを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,日本企業における次世代幹部候補の早期選抜型人事制度(いわゆるタレントマネジメント,Talent Management, 以下TM)において本社人事部がどのように関与しているのかを明らかにすること(実態解明)と②TM実践に対して本社人事部がどの程度戦略的役割を発揮しているのか,そしてTM成果としてどのような成果を得ているのかについて明らかにすること(実証研究),の2点である。 具体的なリサーチクエスチョンは以下の3点である。RQ1: 日本企業におけるTMにおいて本社人事部がどのように関与しているのか,RQ2:TM理念・制度策定及び実践に対して本社人事部がどの程度戦略的役割を発揮しているのか,そしてTM成果としてどのような成果を得ているのか,RQ3:組織主導型キャリアマネジメントであるTM実践において本社人事部への戦略的役割や集権の程度が従業員個人の自律的キャリア観やそれらへの態度(キャリア満足度等)にどのような影響を与えるのか。 上記RQ1及びRQ2の課題解明に向けて,本年度は大手企業人事責任者へのヒアリング及び座談会を実施した。その実施内容を踏まえて,人事担当者向けのアンケート調査内容を確定させた。現在人事部の役割に関するアンケート調査を実施中である。 また,人事制度の運用がTMに与える影響を明らかにするため,そしてRQ3の解明に資する分析として,既存データ(石山・田中により取得済み)の分析を実施した。それら分析をまとめた論文を海外学術雑誌にて公刊した(査読つき論文)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在,本研究におけるRQ1とRQ2の解明に向けたアンケート調査を実施している。本アンケート実施に向けての人事部責任者へのヒアリング及び座談会の実施を継続的に実施したため,予定よりも実査開始が遅くなった。しかし,ヒアリングや座談会を複数回実施した結果,アンケート内容の精査が(想定以上に)できた。また,ヒアリングや座談会を通じて,本調査の周知を支援してくれる者も多く表れ,回収も順調に進んでいる。 調査の内容を踏まえた先行研究レビュー及びレビュー論文の執筆も進めており,実査終了後の研究実施の手はずも整えつつある。
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今後の研究の推進方策 |
アンケート回収終了を以て,ただちに実証分析に入り,RQ1とRQ2への回答を得るべく研究を進める。 また,アンケート設問内で,個別に調査に協力してくれる企業の参集を募ったが,予想以上に参集企業が多いため,RQ3の解明における調査対象企業の選定を行う必要がある。選定終了後,RQ3に向けた個別企業調査をスムーズに開始できるように準備を進める。
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