研究課題/領域番号 |
22K01706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
細萱 伸子 上智大学, 経済学部, 教授 (50267382)
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研究分担者 |
新井 範子 上智大学, 経済学部, 教授 (50286134)
竹内 明香 上智大学, 経済学部, 准教授 (40506135)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ダイバーシティ / 業界 / 指数 / 就業満足 / ライフデザイン / 女性 / 転職 / 業種 / 職業 / 国籍 / 性別役割分業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,日本社会の特徴を踏まえたダイバーシティ状況の類型化をふまえ、その状況が個人の就業行動に及ぼす影響を検討することである。これはダイバーシティ議論を、より日本の文脈に根付いたものとし、現実的な検討をおこなうことを目的としている。ダイバーシティ状況の類型化に向けて、業界ごとのダイバーシティ指標を作成し、現実のダイバーシティ状況の可視化を目指す。さらに、その指標から明らかになるダイバーシティ状況が、個人の就職行動に及ぼす影響を検討する
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研究実績の概要 |
2023年度の研究実績は以下の2点にまとめられる。 マクロなトレンドおよび、業界別のダイバーシティについては、昨年購入したS55からH27年の国勢調査のオーダーメイド集計を用いて、ダイバーシティ指数の算出を継続して行った。具体的には、都道府県別、産業別、性別、国籍別の分析を行っている。ただし、かなり長期の国勢調査のデータの統一のため、項目間の統一など、当初予定していなかった問題が発生し、算出作業が遅れている。すでに公表しているDPにまとめられた単年度のダイバーシティ指数に追加して、役職の情報も入っているため、本データから算出されるダイバーシティ指数は、より有用な、複数期間にわたる変動および現在の実態を反映したものとなる予定である。 従業員側の行動というミクロな視点からは、離転職の要因との関連から、現在の就業状況への満足の違いが、自分の将来の見通しや生活設計へ影響をみるための調査を行った。 就業状況への満足に関しては、職場の環境や家庭環境、また自分のスキルなど様々な要因が考えられる。また、自分の将来の見通しやデザインに関しても、居住地や就業状態、仕事の仕方、暮らし方など様々なことが考えられるため、本研究では、「自由記述」を自然言語処理によって分析することにより、就業の満足とライフデザインの関係をみることを試みた。 調査は、20代~40代の女性で、会社員(派遣、契約社員を含む)1000名から回答を得た。仕事の満足度別によって、記述の違いがあるのか、またそれらの記述が、ライフデザインに影響しているのかをみるために、MeCabをPython上で動かして、単語の頻出度を抽出した。その後、tfidfを用いて、満足度ごとに記述される単語に差があるのかどうかを比較した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データの整理、分析に予定より時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
現在分析中のデータを継続して分析していく。 分析結果の中から見いだされた要因を、転職意欲並びに職探し行動との関連についてモデルへとまとめていく。
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