研究課題/領域番号 |
22K01715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
水野 由香里 立命館大学, 経営管理研究科, 教授 (80453463)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 戦略的意思決定 / 組織 / 企業家 / トップマネジメントチーム / 事業成果 / 従業員 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、1)企業家の個性とトップマネジメントチームの役割、事業成果の関係を明らかにし、戦略的意思決定の担い手となる主体を特定することで、戦略的意思決定についての研究を追究すること、2)戦略的意思決定を行う主体の研究で得られた知見をビジネススクール教育に活かすこと、にある。 この2つの目的を達成するために、1)既存研究のレビューを深め、2)主に海外のビジネススクール教育の実態を調査し、3)日本におけるビジネススクール教育のカリキュラムの検討を行い、4)それらによって得られた知見をビジネススクール教材の充実に活かして、ビジネス・パーソンの教育に反映していく。
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研究実績の概要 |
経営者の戦略的意思決定とマネジメント・システムに関する研究を進めるために、2023年度において、2022年度より進めていた、戦略的意思決定を行う企業家分析と、機能する戦略・組織や機能不全を起こした戦略・組織に関する研究の成果を研究書にまとめて上梓した。研究書のタイトルは、『組織盛衰の論理』で、千倉書房から出版させていただくことができた(同書は、立命館大学の「2023年度 学術図書出版推進プログラム」の出版助成も受けている)。 また、戦略的意思決定を行う企業家分析については、ケース教材「クラゲに未来を託した水族館の物語 :数奇な運命を辿って、ようやく掴み取った『クラゲ展示数世界一』の称号」を作成し、日本ケースセンターに登録した(https://casecenter.jp/case/CCJB-OTR-23003-01.html)。このケース教材は、今後、授業や研修で活用していく(既に、2024年1月30日に開催された日本ケースセンターが主催する「第39回ケースメソッド研究会:クラゲに未来を託した水族館の物語《オンライン開催》」で実践を行った)。このような戦略的意思決定を行う企業家のケース教材を作成し、ケースディスカッションの実践を蓄積していくことで、事例分析へとつなげていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度より進めていた、戦略的意思決定を行う企業家分析と、機能する戦略・組織や機能不全を起こした戦略・組織に関する研究の成果を研究書(『組織盛衰の論理』)を予定よりも早く上梓することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
第1に、『組織盛衰の論理』の成果報告を立命館アジア太平洋大学が主催する”CILC Conference”で報告する(査読付き発表)。このような研究結果の報告の機会があれば、積極的に参加していく。 第2に、当初の研究計画では、2024年度に、ハーバード大学が主催するケースメソッドに関するセッション(https://www.exed.hbs.edu/global-colloquium-participant-centered-learning/)に参加する予定であったが、1年延長することとした。そのため、準備の時間ができたので、今後は、このセッションに参加するための準備を進めていく。 第3に、戦略的意思決定を行う企業家の事例分析のもととなるケース教材の作成を継続していく。これらのケース教材を用いたケースディスカッションの実践を蓄積していくことで、より深い事例分析へとつなげていく。
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