日米欧の航空機産業におけるオープン・イノベーションシステムに関する研究

• 研究課題/領域番号: 22K01730
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分07080:経営学関連
• 研究機関: 常磐大学
• 研究代表者: 工藤 悟志 常磐大学, 総合政策学部, 准教授 (70613313)
• 研究期間 (年度): 2022-04-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2022年度)
• 配分額: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円); 2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: 航空機産業 / オープン・イノベーション / 産業クラスター / 知識移転 / 国際競争力 / 組織能力 / 競争優位

研究開始時の研究の概要

日本企業を含め，多くの企業でオープン・イノベーションへの取り組みが活発化し，それに関する学術研究も数多くなっている。しかしながら，その取り組みが国ごとにどのように異なっているのかというオープン・イノベーションシステムに関する国際比較の研究は，これまで必ずしも十分におこなわれてこなかった。本研究は，日米欧の航空機産業を事例に，日本企業のオープン・イノベーションシステムの実態を明らかにする。具体的には，知識移転，組織能力，競争優位構築のメカニズムはどのようなものか，それらを明らかにする。

研究実績の概要

本研究の目的は，日本のオープン・イノベーションシステムの特徴を明らかにすることである。具体的には，日米欧の航空機産業の事例をもとに，日本企業のオープン・イノベーションシステムの実態を明らかにする。日米欧の航空機産業クラスターを比較することによって，知識移転，組織能力，競争優位構築においてどのような特徴があるか，それらのメカニズムはどのようになっているのかを明らかにすることにある。
2022年度は，研究1年目として，本研究のスケジュールに基づき，日米欧の航空機プライムメーカーの基礎調査および海外調査のための事前準備を実施した。特に日米欧の航空機産業に関する先行研究・文献調査を中心に進めた。まずは本研究の分析の視点である知識移転，組織能力，競争優位構築に関する文献調査をおこない，いままでの理論的な整理をおこなった。そのうえで，航空機産業における日米欧のプライムメーカーを中心とした産業クラスターや産業ネットワークに関する文献調査，航空機産業の研究開発，技術開発，製品開発に関する文献調査をおこなった。またほかの産業クラスターとして自動車産業を取り上げ，その産業クラスターや企業間連携についても文献調査をおこなった。これらの文献調査をもとに名古屋航空機産業クラスターや長野航空機産業クラスターの実地調査をおこなった。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究1年目として，本研究のスケジュールに基づき，日米欧の航空機プライムメーカーの基礎調査および海外調査のための事前準備を実施した。特に日米欧の航空機産業に関する先行研究・文献調査を中心に進めた。本研究の分析の視点である知識移転，組織能力，競争優位構築に関する文献調査をおこない，いままでの理論的な整理をおこなった。これらの文献調査をもとに名古屋航空機産業クラスターや長野航空機産業クラスターの実地調査をおこなった。

今後の研究の推進方策

研究計画通り，日米欧の航空機産業の事例研究をもとに，日本企業のオープン・イノベーションシステムの実態を明らかにする。日米欧の航空機産業クラスターを比較することによって，知識移転，組織能力，競争優位構築においてどのような特徴があるか，それらのメカニズムはどのようになっているのかを明らかにする。そして，本研究の目的である日本のオープン・イノベーションシステムの特徴を明らかにする。