研究課題/領域番号 |
22K01731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
藤山 英樹 獨協大学, 経済学部, 教授 (80327014)
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研究分担者 |
金光 淳 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (60414075)
鈴木 努 東北学院大学, 情報学部, 教授 (00595291)
平井 岳哉 獨協大学, 経済学部, 教授 (60406402)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 企業ネットワーク / 役員兼任、役員派遣、持ち株ネットワーク / 社会ネットワーク分析 / 利潤とネットワーク中心性 / ネットワークダイナミクス / 役員兼任 / 役員派遣 / 持ち株 / 役員ネットワーク / 資本ネットワーク / 企業ダイナミクス |
研究開始時の研究の概要 |
日本経済を活性化するには、企業間にはたらくネットワーク・ダイナミクスへの理解が欠かせない。しかし、従来の研究では、ネットワーク全体を把握しての分析は少なく、十分な理解に達していない。本研究では、社外取締役の兼任による、役員派遣を通じての、そして、株式取得による、3つの異なる企業ネットワークに注目しながら、近年大きな発展を見せる社会ネットワーク分析を通じて、日本企業のダイナミクスを総合的に解明する。
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研究実績の概要 |
はじめに、日本企業におけるネットワークに関する研究を概観し、そこから、不確実性に対して取引費用を減少させる観点と価値を増大させるという観点から、日本企業のネットワークおよびネットワーク中心性の特徴を整理した。 以上を踏まえ、企業利潤とネットワーク中心性の関係について、パネルデータ分析によって推定を行った。ここでは役員兼任ネットワークの次数中心性の逆U字型の効果、役員派遣ネットワークのボナチッチ・パワー中心性のU字型の効果、役員派遣ネットワークの出次数中心性の線形の正の効果が確認された。 さらに、企業ネットワークのダイナミクスについてもStochastic Actor-oriented Modelsを用いて推定を行った。また、初年度に行っていたネットワークの記述統計とモチーフ分析についての再解釈も行った。結果として、役員派遣ネットワークにおいては不平等で階層性があり、役員兼任ネットワークは拡大傾向にあり、「開放性」と「局所的なシナジー効果」に整合的な特徴があった。対照的に、株式取得ネットワークは減少傾向であった。以上から、企業支配と情報獲得における、役員派遣ネットワーク と役員兼任ネットワークの重要性が明らかとなった。 また、『ゲーム理論からの社会ネットワーク分析』をオーム社から、2023年10月に出版した。これは経済学部、社会学部の学部学生向けのテキストであり、上記の研究成果の一部を、より一般向けの内容として発表した。また、同10月において、東北学院大学データサイエンス研究所の公開講座においても、研究成果の一部を解説した。さらに、『ゲーム理論からの社会ネットワーク分析』は2024年3月に第2回日本社会関係学会賞・特別賞を受賞した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年目の予定は、初年度に行ったネットワークの記述統計をふまえ、推定を中心とした分析を行うことであった。これについて、利潤とネットワーク中心性との関係、ネットワークダイナミクスについての分析を行うことができた。さらに、こうした研究内容の一部は、テキストの出版によって、より一般的な読者向けであるが、公開をした。研究分担者との連携についても、3月4日に研究の打ち合わせを行い、最終年度に向けてのそれぞれの貢献について確認をした。以上の意味で、研究はおおむね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、3年目は、学会報告を行いながら、分析の精緻化を行う。より具体的には、2024年6月にはネットワークダイナミクスについて国際学会で報告をする予定となっている。また、利潤とネットワーク中心性との関係については、ボナチッチ・パワー中心性に含まれるパラメータの内生性に対処する推定を試みる。また、研究成果を論文として最終的にまとめあげていく。
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