研究課題/領域番号 |
22K01760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 流通科学大学 |
研究代表者 |
秦 洋二 流通科学大学, 商学部, 教授 (70512698)
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研究分担者 |
森藤 ちひろ 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (10529580)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | DX / サービス化 / プラットフォーム / エージェンシー理論 / ICT / マーケティング戦略 / 付加価値 / デジタル技術 / DX(デジタル・トランスフォーメーション) / サービス / 消費者行動 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,IoT,AI,5G等のデジタル技術の普及に伴い,Digital Transformation(DX)による社会的価値をもたらすモノ・サービス(DX製品)の創出が見られる。DX製品は関連産業を繋 ぎ新しいビジネスモデルを生み出す一方で,複数の産業を融合するが故に,製品の品質管理 には困難が伴う。本研究は,DX製品を製造する企業(DX製品企業)による,DX製品企業にデジタル技術を供給する企業(デジタル技術供給企業)との関係性管理及びDX製品企業のデジタル技術の管理手法,消費者特性(デジタルに関する知識,能力,関与)によるDX製品の品質評価指標を定性的・定量的に明らかにすることを研究目的とする。
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研究実績の概要 |
近年,IoT,AI,5G等のデジタル技術の普及に伴い,Digital Transformation(DX)による社会的価値をもたらすモノ・サービス(DX製品)の創出が見られる。DX製品は関連産業を繋ぎ新しいビジネスモデルを生み出す一方で,複数の産業を融合するが故に,製品の品質管理には困難が伴う。本研究は,DX製品を製造する企業(DX製品企業)による,DX製品企業にデジタル技術を供給する企業(デジタル技術供給企業)との関係性管理及びDX製品企業のデジタル技術の管理手法,消費者特性(デジタルに関する知識,能力,関与)によるDX製品の品質評価指標を定性的・定量的に明らかにすることを研究目的とする。 今年度は,奈良県吉野地域の製材業者にインタビュー調査を行っている。事例企業は,製造業のサービス化を実践しており,BtoBビジネスからBtoCビジネスへの参入を実現している。社内的にはWEBサイト運営に専従の従業員を配置し,顧客ニーズに即したサイト作りを行うだけでなく,顧客からの注文に即応できる体制をとっている。 消費者とICT技術の関係については,特に消費者のウェルビーイングにICTが及ぼす影響について調査した。今回の調査では,コミュニティ・ウェルビーイングに注目している。コミュニティ・ウェルビーイングは,個人のウェルビーイングにとって不可欠な前提条件であり,社会的・経済的・環境的・文化的・政治的諸条件の組合せによって生まれるものである。調査の結果,ICTの普及によってコミュニティ形成には地縁よりも価値観,人生のミッションを共有できる相手との結びつきが強くなることなどが求められるようになっていること,さらに,ICTはコミュニティの広域化,コミュニティのプロモーション,外部参入者の参入障壁の軽減などにも作用していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ようやくコロナウイルスによる移動制限なども解除され,調査や学会報告などを行うこともできるようになったので,精力的に研究を進めている。学会報告なども行い,研究成果も出てはいるが,前年の遅れを完全に取り戻す程の作業進捗とは言えないため,やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
現在,質的調査,量的調査の準備を進めており,夏までにこれらの調査を実施したいと考えている。その後は早急にデータの分析を行い,研究計画の遅れを取り戻したいと考えている。
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