研究課題/領域番号 |
22K01795
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
長野 史麻 明治大学, 経営学部, 専任准教授 (40386511)
|
研究分担者 |
細田 雅洋 立教大学, 経営学部, 助教 (50733888)
渡部 あさみ 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (10723033)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | マネジメント・コントロール・システム / ジェンダー平等 / 公式的なコントロール・システム / 非公式的なコントロール・システム / 女性活躍推進 / 人的資源管理 / ジェンダーギャップの解消 / 社会的課題の解決 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,「日本企業がジェンダーギャップを解消するさいに,マネジメント・コントロール・システム(Management Control Systems; MCS)はいかなる役割を果たすのか」という問いを設定する。この問いに答えるために,女性活躍推進に向けた企業行動をMCSおよび人的資源管理の観点から解明し, MCSが女性活躍推進を促進するのか検証する。 ジェンダー平等の実現という社会的課題の解決に向けた企業の取り組みを,従業員の動機づけのメカニズムであるMCSの観点からアプローチする研究はこれまであまりなされておらず,本研究は多くの日本企業が抱えるジェンダーギャップの問題解決への道筋を示す。
|
研究実績の概要 |
本研究は,「日本企業がジェンダーギャップを解消するさいに,マネジメント・コントロール・システムはいかなる役割を果たすのか」という問いを設定し,女性活躍推進に向けた企業行動をマネジメント・コントロール・システムの観点から解明し,それが女性活躍推進を促進するのか検証していくことを目的としている。 2022年度は日本企業の女性活躍推進に向けた取り組みにおけるマネジメント・コントロール・システムの活用に関する理論仮説を導出するための準備を行った。 まず先行研究のレビューを行うとともに、データを収集するために女性活躍推進の先進企業を対象にインタビュー調査を主とした質的探索を行った。 マネジメント・コントロール・システムは,意識的に明確化された慣行や規則,業績評価,報酬基準,予算制度などの公式的なコントロール・システムと,共通の価値観,信条,伝統を通じて組織風土を醸成し,グループメンバーの行動を方向付ける非公式的なコントロール・システムから構成される。これらのコントロール・システムが企業内で具体的にどのように活用されているのかを明らかにするために、まずは女性活躍推進への取り組みとして、日本で表彰されることの多い企業を選択し、2社に複数回にわたりインタビュー調査を行った。また、先行研究から、女性活躍推進の取り組みにおいてはトップの関わり度合が重要であることが明らかにされていることから、2社のトップマネジメントへのインタビューや講演会データの分析を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初立てた計画の通りにおおむね進んでいるが、インタビュー調査によるデータ収集が若干遅れている。これはCOVID19による影響もあるが、本研究課題の科研費採択後に、研究代表者が本務校の役職に複数就くことになり、想定した以上に学務に時間がとられたからである。しかしながら、2023年度以降は役職にも慣れ、研究により多くの時間を割けるようになるはずであり、十分に挽回できると思われる。
|
今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、データ収集と分析を行い、海外学会での報告を予定している。
|