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顧客価値を考慮した併用方式による企業価値評価の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K01820
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07100:会計学関連
研究機関神奈川大学

研究代表者

平井 裕久  神奈川大学, 工学部, 教授 (40399019)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード企業価値評価 / 併用方式 / 顧客価値
研究開始時の研究の概要

利害関係者や企業は,企業再編などあらゆる場面において,より複雑な環境下での企業価値評価を必要としてる。企業価値評価の手法に関して,実務においては,複数の方法を同時に用いる併用方式が利用されることも多い。これにモデルの正確性を高めるための情報として,追加的に顧客価値についても検討する。この結果,より正確な企業価値の算定が可能となり,企業再編における価値評価はもちろん,非上場企業の株式価値評価などにより生じる裁判所における価値評価など様々な実務場面での適用可能性が高まると期待できる。

研究実績の概要

企業価値評価の実務においては,DCF法とともにマルチプル法などの複数の方法を同時に用いる併用方式が利用されることも多い。そこで,複数の価値要素を加重平均して価値評価を行っている併用方式について確認を行い,評価方法の特性に鑑みて検討を行う。
本研究では,これまでの併用方式に関する実証分析での結果を踏まえ,モデルの正確性を高めるための情報として,追加的に顧客価値についても検討している。またテキスト・マイニングの利用によって定性データについても勘案する。企業価値に影響を与える要因には様々なものが考えられるが,企業が収益を維持,成長させていく上で,収益をもたらす顧客は重要となる。Blattberg and Deighton(1996)では,ステーク・ホルダーは,現在および将来の顧客との関係が企業の貴重な資産であり,最も価値があるとは言えないまでも,その認識を強めているとしている。そこでは,顧客数,顧客あたりの利益率,顧客維持率,および企業の資本コストなどを利用して顧客価値を測定している。そして,Braun, Schweidel, and Stein(2015)では,顧客獲得,顧客維持,および顧客生涯価値(CLV)について議論され,特にCLVを正確に推定することで,外部のステーク・ホルダーは,すべての既存顧客の残りの生涯価値に,まだ獲得されていないすべての顧客のCLVの正味現在価値を加えたものを推定することができるとしてる。この顧客価値についても,併用方式における価値評価に活用できると考えられる。そこで,まず顧客価値の理論的な整理をおこなっている。
実務においても理論的な根拠を基にして,有用性の高いモデルが必要とされるため,併用方式による企業価値評価モデルの発展は大変有益であると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

対象群からのデータ収集およびその確認が想定以上に手間がかかり滞っているため。

今後の研究の推進方策

本研究において重要となる顧客価値算定に必要なデータの収集及び整理を丁寧に進めていきデータセットを充実させる。そして様々な統計的処理を施すために,データの確認・集計・加工を引き続き行い結果へと繋げる。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 4件)

  • [雑誌論文] 予算目標の困難度と予算業績の関連に対するワークモチベーションの媒介効果2023

    • 著者名/発表者名
      小村亜唯子・平井裕久
    • 雑誌名

      管理会計学

      巻: 31(1) ページ: 127-144

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 財務指標とローデータを利用した不正会計検知モデルの精度比較2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤夏輝・小村亜唯子・平井裕久
    • 雑誌名

      日本経営システム学会誌

      巻: 39(3) ページ: 115-121

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] アンケート調査の集計結果とその鳥瞰的分析2023

    • 著者名/発表者名
      大槻晴海・立松利佳子・長屋信義・平井裕久
    • 雑誌名

      産業經理

      巻: 83(2) ページ: 141-167

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] トーン分析における会計専門極性辞書の利用可能性2023

    • 著者名/発表者名
      平井裕久・小村亜唯子・川邊貴彬
    • 雑誌名

      産業經理

      巻: 83(4) ページ: 41-50

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 会社分割の適時開示情報とそのテキスト分析2022

    • 著者名/発表者名
      池島真策・平井裕久
    • 雑誌名

      大阪経大論集

      巻: 73(6) ページ: 105-121

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 旅行情報サイトにおけるランキングと口コミ内容の関係性2022

    • 著者名/発表者名
      荒木匠平・小村亜唯子・平井裕久
    • 雑誌名

      日本経営工学会論文誌

      巻: 73(1) ページ: 15-26

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Building a Model for the Detection of Fraudulent Accounting Using Textual Information from the MD&A Section of Japanese Companies2023

    • 著者名/発表者名
      Miyago, K., Sato, N., Komura, A., and Hirai, H.
    • 学会等名
      8th North America Conference on Industrial Engineering and Operations Management
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Impact of Working Capital Management on Future Profitability in Japanese Companies2023

    • 著者名/発表者名
      Shiba, K., Komura, A., and Hirai, H.
    • 学会等名
      8th North America Conference on Industrial Engineering and Operations Management
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The Impact of the Information of Management Forecast Achievement on Japanese Investors' Decision-Making2023

    • 著者名/発表者名
      Ojima, K., Komura, A., and Hirai, H.
    • 学会等名
      8th North America Conference on Industrial Engineering and Operations Management
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The Impact of the Explanatory Variable Patterns and Learning Techniques Used on the Real Estate Price Estimation Models in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Isogai, T., Komura, A., and Hirai, H.
    • 学会等名
      8th North America Conference on Industrial Engineering and Operations Management
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 香港取引所・台湾取引所の中国上場企業における決算説明会謄本のトーンと累積超過リターンの関係2023

    • 著者名/発表者名
      周礫萱・小村亜唯子・平井裕久
    • 学会等名
      日本経営工学会 春期研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] MD&A情報のトーンと将来業績の関係2022

    • 著者名/発表者名
      平井裕久・小村亜唯子・川邊貴彬
    • 学会等名
      日本経済会計学会第3回秋季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 利益の安定性とMD&Aのトピックとの関係2022

    • 著者名/発表者名
      小村亜唯子・神澤凌太・小林誠弥・佐々木信仁・鈴木裕翔・平井裕久
    • 学会等名
      日本経営工学会 2022年秋季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 転職サイトにおける従業員評価に対するROA,企業規模および自己資本比率の影響2022

    • 著者名/発表者名
      長井琢人・小村亜唯子・平井裕久
    • 学会等名
      日本経営工学会 2022年秋季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] CARTによる競合他社との購買者特性の比較分析2022

    • 著者名/発表者名
      奥優里菜・小村亜唯子・平井裕久
    • 学会等名
      日本経営システム学会第69回全国研究発表大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 投資姿勢によるIT投資と企業価値の関係2022

    • 著者名/発表者名
      遠谷貴裕・大鹿智基・平井裕久
    • 学会等名
      日本管理会計学会2022年度年次全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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