研究課題/領域番号 |
22K01825
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 大阪経済大学 |
研究代表者 |
加藤 千雄 大阪経済大学, 情報社会学部, 准教授 (90319567)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 経営者予想 / 悲観的バイアス / 会計的保守主義 / センチメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では上場企業の業績予想を対象に、近年顕著になりつつある悲観的予想(減益予想)の経済分析を計画した。そのためまず、経営者はどのタイミングで(期首あるいは期中)、また何を(自身あるいはアナリスト予想)到達目標として予想を形成しているのか(ターゲットの同定)を問う。さらに経営者の悲観傾向を将来への期待低下(悲観主義)によるものなのか、特定のインセンティブに基づく戦略的な意思決定の結果なのかを明らかにし(実態分析)、その経済的帰結の評価を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、決算短信時に発せられる経営者による業績予想(以下、業績予想)の特性分析を目的としている。2000年代中盤までを対象とした以前の研究 では、期首における経営者予想は、概ね楽観的(前期比でみると増収増益を予想するが、当期の実績は期首の予想レベルに到達しない)な企業が過半であった。 しかし直近まで計測期間を延長すると、楽観的な傾向の顕著な低下がみられている。そこで、本研究では、楽観的予想からの転換が、保守的な会計アプローチによるものか、経営者が悲観的傾向に転じ、将来への期待を下げているのかという点の識別を目的に設定している。 保守的傾向と悲観的性向という概念は境界が曖昧で識別が難しい。当年度はいくつかの実験を行い、試行錯誤を続けてきたが、依然あいまいさの解消には至らなかった。引き続き次年度で取り組むべき課題として残った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
悲観主義と保守主義の差異を定義する新たな概念の構築に手間取っているため。
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今後の研究の推進方策 |
概念整理を急ぎたい。
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