研究課題/領域番号 |
22K01846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
久保 真人 同志社大学, 政策学部, 教授 (70205128)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ワークライフバランス / 感情労働 / ヒューマンサービス / 対人サービス / 深層演技 / バーンアウト / COVID-19 / パンデミック / 医療機関 / 医療従事者 / 医師 / 看護師 / 人的資源管理 / COVID-19 |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19への対策は、今後長期化することが予想されている。今回のパンデミックにより我が国の医療体制の脆弱さ浮き彫りとなった。使命感、スキルとも世界トップレベルにある半面、長時間勤務や男女格差の問題など課題が山積する我が国の医療従事者の労働環境を見直し、COVID-19への対策だけでなく、超高齢化社会に耐えうる医療体制を構築していくことは喫緊の課題である。本研究の目的は、医師の実態を調査し、表に出ることが少ない彼らの声をデータ化することで、医師の労働環境、ワークライフバランスの観点から、医療組織での人的資源管理の施策について検討することである。
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研究実績の概要 |
ヒューマンサービスや対人サービス従事者を対象に,ライフライン法を用いたインタビュー調査を実施している。ライフライン法は,横軸に年齢、縦軸にプラス-マイナスを記した紙を手渡し、自分の過去の職業生活を振り返って、自分が思う自分のキャリアの浮き沈みを線で描いてもらう手法である。インタビュー前にこの作業に取り組んでもらうことにより,調査協力者に,自らのキャリアを振り返ったうえで,転機となった出来事や経験について思い出してもらうことができる この手法を用いて実施したインタビュー調査の結果,本研究のテーマである組織的な人的資源管理やワークライフバランスの問題について,いくつかの知見を得たと同時に,人を相手にする仕事に特有の事柄,感情労働やそのスキルについての知見も得た。 たとえば,仕事と家庭の両立が,様々な葛藤を引き起こすことは「ワークライフコンフリクト」として,研究対象となってきた。その中で,長時間労働が常態化している職務では,家庭生活との両立が困難になることが指摘されてきたが,今回インタビュー対象となった職種の内,自律性の高い専門職に従事している人にとっては,家庭の存在が長時間労働の歯止めとして機能していることがわかった。逆に単身者の場合は,ある意味自分が望むだけ仕事に従事することができ,人によっては,仕事に依存することで生活が成り立っている,いわゆるワーカホリックの状態に陥るリスクが高いことがわかった。 また,サービスを提供する際,自分の感情をコントロールし,相手(顧客,依頼者,患者など)に適切な感情表出を行う,感情労働においても,深層演技と呼ばれている高度なスキルを獲得し,質の高いサービスを継続して提供している従事者の話を聞くこともできた。今後これらの知見についても集約して,体系化していく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インタビュー調査の対象者のうち,医療や介護に関わる人たちへの調査が当初の予定より遅れている。理由は,コロナ禍の影響で,医療や介護の現場に部外者が入りにくい現状が継続しているためである。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査を継続し,その結果を基に,医療や介護など人に関わる仕事に従事している人たちのワークライフバランスに関係する要因の構造化に取り組む。この結果をもとにして,定量的な調査の計画,実施につなげていく予定である。
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