研究課題/領域番号 |
22K01880
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
本間 三恵子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20708531)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 孤独 / ソロ活 / エスノグラフィー / 癒し文化 / つながり / 医療化 / 健康資源 |
研究開始時の研究の概要 |
先進各国で「ひとり≒孤独」は健康リスクであり、政策課題であるとの機運が高まっている。だが消費文化にみる「ソロ活」のように、ひとりを楽しむ価値観もあるだろう。海外ではこうした事象を奇妙な文化と報じる向きもあるが、当事者は「癒し」など、異なる意味を見出している可能性もある。本研究では「ひとりを意識し、充実させようとする個人の価値観や諸活動」を、仮に「ソロカルチャー」と設定し、その実態や当事者にとっての意味を探索的に記述する。具体的には、1)国内外の報道事例の収集・分類、2)国内外の数事象のフィールドワーク、3)データの比較・コンセプトの発見、という段階を踏む予定である。
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研究実績の概要 |
本研究では、近年各分野で社会的な関心事である「ひとり(であること)」に着目し、とりわけ「ソロカルチャー(ひとりを意識し、充実させようとする個人の価値観や諸活動)」の実態や当事者にとっての意味を探索的に記述することを目指している。 2年目(23年度)は、昨年度計画・報告の通り、文献整理・レビューを進めた。 具体的成果として論文を執筆し、社会学系の学術誌に投稿完了した(査読中)。なお関連した成果は、ヘルスコミュニケーション学会学術集会(2023年10月)でも発表済のほか(「健康リスクとしての孤独/loneliness:医学論文の動向から」)、レビューで得た着想から2本目の論文を執筆中である。またコロナで見合わせていた現地調査に向け、予備調査も再開できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
特に国外調査に関し、コロナの影響は落ち着いたものの、欧米諸国の急激なインフレと円安進行で、予算面の懸念からでフィールドワークを慎重に企画する必要が生じた。よって短期(4日間)の予備調査を実施の上、現地状況と実現可能な計画へ微修正中である。これにより計画自体の目的は達成できると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
24年度は、当初1年目(22年度)に計画していた事例収集の続きを実施する。またコロナの状況から延期していたフィールド選定作業を開始する。各フィールドとの交渉を進め、現地調査の一部も開始できる見込みである。
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