研究課題/領域番号 |
22K01886
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
|
研究機関 | 石巻専修大学 (2023) 日本女子大学 (2022) |
研究代表者 |
高橋 幸 石巻専修大学, 人間学部, 准教授 (90865180)
|
研究分担者 |
木村 絵里子 日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (60710407)
久保田 裕之 日本大学, 文理学部, 教授 (40585808)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ミスコンテスト / ポストフェミニズム / ジェンダー / セクシュアリティ / フェミニズム / ルッキズム / 性別二元論批判 / 性別らしさ規範 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現在活況を呈しているミスコンテストの実態調査を通じて、ネオリベラリズムにおける「女らしさ」規範の強化のメカニズムを解明することを目的とする。ミスコンに参加する女性へのインタビュー調査と、世界及び日本のミスコンの制度改革の調査をもとに、1)「保守的」な性別観とは異なるネオリベラルな「女らしさ」の肯定的受容という態度が見られること、2)ミスコンの制度的改革がミスコン的イベントの正当化ロジックを生み出していることを実証する。さらに、この経験的調査に基づいて、現代のネオリベラルなジェンダー意識とそれに基づくジェンダー秩序の理論モデル構築を行う。
|
研究実績の概要 |
2023年度は、昨年度に実施した「地方自治体ミスコンテスト開催状況全数調査」のデータ分析を行い、その分析結果を国際ジェンダー学会大会で報告した。 これは、1989年に堺市女性団体連絡協議会が実施した全国地方自治体のミスコン開催状況に関する質問紙調査データと比較可能な形で実施し、比較分析を行ったものである。 また、本研究の理論的パートである「ネオリベラルなジェンダー・セクシュアリティ秩序の解明」のため、日米のミスコンテストの歴史的経緯の資料収集と分析を行った。これは、『ミス・コンテスト』(青土社)の形での出版を目指して、現在執筆中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、経験的調査の学会発表を行ったほか、それらの経験的を踏まえた「【3(理論研究)】ネオリベラルなジェンダー秩序の再編成に関する理論モデルの構築」の研究に着手し、それらの研究成果をまとめ、出版する準備を行っている。具体的な構成は、第一、二部が歴史的な経緯の比較研究であり、第三部はネオリベラリズム下のポストフェミニズム状況におけるミスコンテスト分析である。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年9月の国際ジェンダー学会で発表した地方自治体ミスコンテスト開催状況に関する調査結果を学術論文にまとめる予定である。 また、理論分析編を学術書としてまとめて発表する予定である。
|