研究課題/領域番号 |
22K01888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
中西 祐子 武蔵大学, 社会学部, 教授 (90282904)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 国際移住 / 国際結婚 / 夫婦の権力構造 / 食文化 / エスニックフード / 家族 / 食の社会学 / ジェンダー / エスニシティ / 食 / 夫婦間権力 |
研究開始時の研究の概要 |
国際結婚し母国を離れて暮らす女性たちにとって、家族に母国語やエスニックな食文化を伝えることは、自身の文化的アイデンティティを承認する実践でもある。本研究は、女性たちが、移住先で母国の食文化をどのように婚姻家族の食卓にもちこみ、異なる文化の中で育つ家族との交渉の中で「正当な食」としての地位を確立させていくのかに着目するものである。 本研究では、米国西海岸地域に住む国際結婚夫婦を主たる対象に質問紙調査とインタビュー調査を行い、マルチカルチュラルな家庭に日本食や日本の食材がどのように持ち込まれるか、またジェンダーとエスニシティが交差する国際結婚夫婦の権力関係がどのように配置されているかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
2023年度は以下の活動を行った。 (1)①フェミニズム・ジェンダーの社会学、男性学、②エスニシティの社会学、③国際結婚・国際移動、④夫婦の権力構造・家族社会学に関する文献・資料を収集している。特に日米のエスニシティ研究、ジェンダーの社会学、日系研究の文献を中心に資料を収集した。 (2)次年度に予定している国際結婚カップルの調査の実施を目指して、先行調査となる二次利用可能な既存の調査データの探索を始めた。 (3)アメリカ社会学会大会、日本社会学会大会に参加した際に、国際移住とジェンダー研究、家族関係の社会学に関する先行研究の知見を収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当該領域における理論や先行研究の収集、過去の調査データなどの確認に予定より時間がかかってしまっている。2024年度には調査項目を確定するとともに、現地のフィールドワークを実施し、調査協力者を探すとともに、国際結婚カップルの調査の実施を目指す。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、次の作業を実施する予定である。 (1)①食の社会学、②フェミニズム・ジェンダーの社会学、③エスニシティの社会学、④国際結婚・国際移動、⑤夫婦の権力構造・家族社会学に関する文献・資料を引き続き収集し、先行研究を整理をする。 (2)①日本国内の夫婦の権力構造や意思決定について日本国内で利用できる大規模調査のデータを取得して、二次分析を行う②日本在住の国際移住者、国際結婚夫婦の権力構造や意思決定についての調査データを探し、二次分析を行う。 (3)北米における、日本食の文化的普及状況を、現地に渡航してフィールドワークや資料を収集することで確認する (4)アメリカ在住の国際結婚夫婦に対するWeb上での質問紙調査を実施する。現地のエスニックメディアやソーシャルメディア、知人ネットワークを通じて協力者を募る。
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