研究課題/領域番号 |
22K01900
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
仙石 祐 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 講師 (90829160)
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研究分担者 |
永田 浩一 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (20507438)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ムスリムマネジメント / コンフリクト / 聞き取り調査 / お祈り部屋 / ハラル / インパクト / D&I / ナラティブ / イスラーム教 / ムスリム / 留学生 / 不安・困難と適応 / マネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
近年日本ではイスラーム教を信仰するムスリムが増加し,日本で就職する人数も増加している.しかし就労に対する彼らムスリム特有の不安や困難がどのようなもので,どのように適応しているかを調査した研究はほとんどない.また外国人材を受け入れる日本企業がどのようなムスリムマネジメントを行っているのかについても,断片的な情報しかない. 本研究は,ムスリムの人々が留学後に就職するときの問題点や,企業の取組みを明らかにして,彼らが日本社会の将来を担う人材や労働力として活躍できる社会を構築することを目的とする.
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研究実績の概要 |
令和5年度は,ムスリムを受け入れている企業の日本人従業員を対象に前年度実施した聞き取り調査の内容を精査し,ムスリムマネジメントとコンフリクトの類型化を行った.まずムスリムマネジメントを「食べ物やお祈りなどに代表される,必ずしも日本の一般的な文化・風習と相容れないムスリム独自の文化・風習に関し,彼らが働く日本の企業側が,組織的にハード上もソフト上も対応し,彼らが働きやすい環境を形成する努力を行うこと」との定義を与えた.さらにムスリムマネジメントをハード系とソフト系に分類し,前者に食堂やお祈り部屋・敷地内のモスクやお祈りのための手洗い場整備などを挙げ,後者に上記施設を利用するための勤務時間中の配慮や短期的な対応ではない導入の試行錯誤,また他の宗教への配慮も平等に実施することなどを挙げた.また代表的なコンフリクトとして,お祈りの時間による労働上の不都合やラマダーンでのパフォーマンスの低下などが見出されたが,宗教的な原因に帰することができるものか,民族的あるいは個人的なものに帰することができるものか,判断が難しいものも一定量あることを確認した.上記の研究結果は,留学生教育学会の研究大会において「海外の現地法人でムスリム従業員とともに働いた日本人従業員の経験から得られた知見 -ムスリムマネジメントとそのインパクトを中心に-」として発表した. なお上記のデータは,比較的ムスリムマネジメントが成功し,大きなコンフリクトが少ない企業の例であるため,ムスリムマネジメントがあまりうまく行かず,何らかのコンフリクトが生じたデータの収集を行うべく,対象となる中小企業やムスリム労働者へのコンタクトを試みた.また将来「ムスリム労働者」となる,日本で学ぶ(あるいは学んだ)ムスリム留学生へのアンケートを実施するため,こうした学生団体へのアプローチを開始した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本人従業員へのインタビューとその分析は順調に進んだが,ムスリム留学生へのアンケート調査の開始が令和6年度になる予定だから.
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今後の研究の推進方策 |
ムスリム留学生(及び元留学生)へのアンケート調査とその質的量的分析.
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